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『ダニー・ザ・ドッグ』について少し考える
2005年 08月 27日
久々に劇場へ行き、『スケルトンキー』を見ようと思っていたら、見たいと思っていた『ダニー・ザ・ドッグ』が『Unleashed』というタイトルで上映中なのを見て、あっという間に鞍替えして『ダニー』を見ることにした、私・・・。 そして久々に見終わった後に、空白。何かがつっかえて思考が回らない。もともと劇場の大きなスクリーンで見るよりも自宅の小さい画面で見たほうが情報を受けやすく思考も回りやすいのだが、これほどの?と空白とつっかえがある映画に出会うのも久しぶり、という意味では新鮮だった。このつっかえをとらないとまともにこの映画を読み解けない気がして少し整理する意味でここに書き残してみる。 つまりね、構造が見えないんですよ、この映画の! 記号というかコードというか、まずそれをざっと。 アジア⇒犬 イギリス(白人)⇒飼い主 アフリカ系アメリカ人⇒盲人⇒人道的⇒いい人 イギリス人(白人)⇒高利貸し⇒非人道的⇒悪い人 フランス人=出てこない 舞台⇒イギリス⇒古典音楽⇒ピアノ⇒アメリカ⇒救済 ダニー⇒イギリス⇒犬 ダニー⇒アメリカ⇒人 ここまでは、すごくわかり易いんですよ、ここまでは。 問題はここからです。ヴィクトリア(ケリー・コンドン)が問題。 多分個人的にヴィクトリアで引っかかってると思われ・・・。 ヴィクトリア=両親居ない=アフリカ系アメリカ人(サム)に育てられる ヴィクトリア⇒矯正⇒Unleashed(解放) ヴィクトリア=アメリカ(白人)⇒イギリス・ピアノ⇒アメリカ・Unleashed(解放) ヴィクトリア=ダニーの物理的解放者・ダニーの初恋? ヴィクトリア=唯一陽の目に当たる ・ ・ ・ ヴィクトリア=1人勝ち? いやね、ダニーは犬からは解放されたかもしれないし、それをアメリカが請け負ったというのはわかり易いのだけれども、最終的に人間としてアメリカでは「Others(他者)」というところにはめ込まれてしまっただけでね・・・サムと同じような立場になったというかね。それに比べて、ヴィクトリアは両親を失って、盲人でアフリカ系アメリカ人であるサムに育てられ、イギリスという箔を付けたらアメリカで陽の目に当たれるわけですよ、眩しいくらいにスポットライトを浴びて。そして暗がりから密かにサムとダニー(どちらも身体的に健常でない)が見守るという図で終わるんです。 もう一度見てみたいところだらけで、細かい分析はしようがないんですが、Unleashedというタイトルに最も相応しいのは実はダニーではなく、ヴィクトリアなんじゃないかと・・・。むしろダニーやサムはヴィクトリアが自分が本来属するところはそこじゃないという認識を持たせる機能でしかなく、むしろアメリカのWASPsの社会から隔離されたことですこぶる純真無垢に育ったという描写のされ方です。 この映画はアメリカ・イギリス・フランスの合同製作のようですが、フランスというのが抜け落ちてますし、そこはリュックベッソンが故意に抜いたのかなとも思えます。『Kiss of the dragon』や『レオン』にあるフレンチな記号・コードが無いんですよ。汚い役回りは全てイギリスに押し付けたみたいなところはあるんですがね(笑) あと、蛇足をするとしたら、カメラワークでしょうかね。非常に優等生的というか、忠実というか、少し五月蝿いというか。これでもかというくらい俯瞰ショットを見せてくれました。監督の指示なのか、撮影者(シネマトグラファー)によるものなのかはわかりませんが。 この映画をダニーで見てしまうと、捨て犬がひどい飼い主からベターな優しい飼い主に拾われてめでたしめでたしになってします。そういう意味では、タイトルは『ダニー・ザ・ドッグ』、つまり犬でいいんですが、『Unleashed(解放)』とするならば、やはりヴィクトリアで見ないと・・・になってしまいますね。 Depper 公式: http://www.dannythedog.jp/(日) http://www.dannythedog-lefilm.com/(仏) http://unleashedmovie.com/(米) 参照: http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322105 http://www.imdb.com/title/tt0342258/maindetails
by Corin_Depper
| 2005-08-27 01:04
| レビューと考察
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