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  • 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ

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    『UDON』を観て思ったこと。
    公開4週目にして未だ国内観客動員数ランキングの8位に食い込んでいる『UDON』、観てきました。人生で初めて、劇場を途中退場しようかどうか本気で迷った作品でした(苦笑)。というのも、この作品が「映画」である理由が見出せないのですよ。前半はフジテレビという会社と、日産と、マルちゃん等々のスポンサーの1,800円払って観させられるコマーシャル(&トータス松本の自己満足)で、後半からようやくナラティブに集中し始めて、残り1/3くらいで一気に完結させるため強引にストーリーを動かしていく…、それでは何が言いたいのかわかりません…。もちろん前半でも物語を繋げようとする努力は痛々しいくらい垣間見えるんですが、あまりに「障害物」が多くて現実世界に引き戻されてしまい、私は全然入り込めませんでした、『UDON』という世界には。確かに一つ一つのシークエンスはとても面白いですよ。細かいところまでこだわってると思います。そのこだわり方が良いか悪いか、必要か不必要かは別の議論としてですが(汗)でも最初から最後まで一つの作品としてみると、すごくストーリーが希薄なんですよね。「ソウル・フード」とか、「笑いとは何か」とか、そういったテーマや問題提起を堂々と手抜きしてテロップ使って見せておきながら、それがストーリーと結びついていかない。というよりは、明らかにその二つを結びつけるはずの「父と息子の物語」があまりに蔑ろにされているため、ストーリー全体が消化不良を起こす結果となってしまったのではないでしょうか。

    『UDON』を観て思ったこと。_e0039500_0364581.jpg

    以下、ネタバレ注意。

    『UDON』を観て思ったこと。_e0039500_0373660.jpg

    ヴォイスオーバーで語られるところの「彼」=「この物語の主人公」である松井香助は世界中を「笑わす」という夢を持ってアメリカに飛び出します。しかし、観客に笑われることはあっても、コメディアンとして観客を笑わせることはでないまま、借金を抱えて香川の製麺所を営む実家に帰郷。そこで出会ったのが彼にとって「ソウル・フード」である、うどん=”UDON”。彼はその魅力に気付き、反発していた父親に頭を下げて、製麺所を継いで毎日うどんを打つ人生を決心するのですが、時既に遅し。父親は急性の心筋梗塞で倒れたまま帰らぬ人となり、「松井製麺所」は閉鎖の危機に立たされます。一方で、「松井製麺所」のうどんを愛していた人々から復活を望む声が高まり、それに突き動かされた香助は「父親のうどん」を再現すべく奮闘していくのですが、ここで彼は大事なことを学ぶのです。それは、自ら笑うこともせず、他人を笑わせることもできないと思っていた父親が、毎日の妥協ないうどん作りを通して、それを食する人々の笑顔を毎日作り出していたこと。そしてそれは、「人を笑わせる」という行為そのものであり、香助にとっての夢と同じ。やがて、彼は「父親のうどん」を(ほぼ忠実に)再現することに成功し、それを食べる子供たちの笑顔に触れます。つまり彼は、コメディアンとして達成できなかった「人を笑わせる」という夢を、父親という存在に学びながら、うどん職人として実現させることに成功したのです……

    で終わるとスッキリすると思うんですが、香助は「父親のうどん」を(ほぼ)再現した直後、うどんを打つことを辞め、再びアメリカへ……… そして3年後、彼はアメリカで大成功して『キャプテンUDON』という映画か何かの主役を務めている、というエンディング。えっと、それなんて自己実現??コマーシャルを見る限りスパイダーマンとかバットマンみたいなヒーロー系のもので、コメディーではないようだし、「笑い」はいったい何処へ……。あまりにも最後伸ばすんで、私はてっきり、「うどん職人としてアメリカで開業して、おいしいうどん食わせてアメリカ人を笑顔にしちゃるぜ!!コメディアン時代にバカにした奴らへのお返しだ!!うどんで世界を笑わしたる!!」みたいなオチかと勝手に思っていたのですが、どうやらものすごい勘違いだったようです(苦笑)

    一方、小西真奈美演じる「彼女」の立場で物語を読むと、すごくスムーズで、わかりやすく完結しているんですよね。「彼女」の視点から見る『UDON』は余力があれば後日にでも…。それにしても、どうして今時そこまで徹底して「世界=アメリカ」なのでしょう……

    『UDON』を観て思ったこと。_e0039500_0382014.jpg

    Corin

    公式:http://www.udon.vc/movie/
    by corin_depper | 2006-09-26 00:40 | レビューと考察