人気ブログランキング | 話題のタグを見る

  • 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ

    by Corin_Depper
    S M T W T F S
    1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31
    カテゴリ
    LINKS
    IMDB
    Internet Movie Database
    JMDB
    Allcinema Online
    日本映画データベース
    UNIJAPAN
    日本映画情報データベース
    HOGA Central
    邦画最新情報(英語)
    The National Museum of Modern Art, Tokyo
    東京国立近代美術館
    フィルムセンター
    Japan Film Comission Promotion Council
    全国フィルムコミッション連絡協議会
    Federation of Japanese Film Industry, Inc.
    映画産業団体連合会
    Motion Picture Producers Association of Japan, Inc
    日本映画製作者連盟
    Japan Video Software Association
    日本映像ソフト協会
    British Film Institute
    英国映画協会(BFI)
    JASIAS
    日本映像学会
    JSCS
    日本映画学会
    Senses of Cinema
    オンライン映画批評ジャーナル
    Scope
    オンライン映画学ジャーナル
    CineMagaziNet!
    オンライン映画学術批評誌
    Japan Focus
    オンライン日本研究ジャーナル
    Kinema Club
    キネマ倶楽部
    Eiga.Com
    エイガ.ドッド.コム(情報)
    Cinema Topic Online
    シネマトピックオンライン(情報)
    Midnight Eye
    ミッドナイトアイ(アジア映画情報)
    Masters of Cinema
    マスターズオブシネマ(映画情報)
    EIRIN
    映倫管理委員会(公式)
    MPAA
    Motion Picture Association of America (米国映画協会)
    bbfc
    British Board of Film Classification
    (英国映画分類委員会)
    CERO
    コンピューターエンターテイメントレーティング機構
    Box Office Mojo
    興行成績データベース(英)
    ---------------------------------
    読んで「なるほど」と思ったら↓のリンクをクリックして応援お願いします。
    ブログランキングネット

    人気ブログランキング

    映画ブログ村

    人気UPランキング映画・芸能

    ブローグ(ランキング)
    ----------------------------------

    映画学メモ
    *映画学的相互支援サイト
    ためになる映画学入門、
    現在第17回目シネレッスン
    映画とジャンル
    をメモ中!

    ---------------------------------
    <他BLoG LiNK>

    le monde lunatique
    おとぼけ映画批評
    KagoCinema Life
    Slow Train
    Twitch
    知られざるアニメーション
    映画史探訪
    boid
    Hollywood Party
    映画生活(情報)
    赤パン帳 (ΘェΘ)
    ---------------------------------


    最新のトラックバック
    フォロー中のブログ
    以前の記事
    タグ
    検索
    その他のジャンル
    ファン
    記事ランキング
    ブログジャンル
    画像一覧
    『ゲド戦記』―下請けスタジオにみるジブリの行先
    先週Depperがいろいろな視点から細かく分析をしてくれましたが、引き続きワタクシCorinが映画の外側から『ゲド戦記』の位置を確認したいと思います。

    『ゲド戦記』―下請けスタジオにみるジブリの行先_e0039500_2337924.jpg率直に『ゲド戦記』を見た感想を言うと、凄く深夜アニメっぽいと。言い換えれば、ジブリがこだわってきた「アニメーション -Animation-」ではなく、「アニメ -ANIME-」っぽいなぁと思ったんです。それはきっと、Depperの説明にあるような『ゲド戦記』のなかの「個人が抱える死との対面」とか、「死に対する恐怖やそこからくる葛藤や苦悩」というテーマが、深夜アニメ(もしくは青年~大人にターゲットオーディエンスを絞ったアニメ)のそれとダブって見えたからだと思うんです。んで、最後エンドロール見ながら一つ気が付いたことがあるので、それについて今日は書きます。

    気が付いたことっていうのは、制作の下請けプロダクション・スタジオについてなんですが、そこに気になる2つのスタジオ名があったんですよ。その一つ目が「ゴンゾ」。この会社は現在公開中の『ブレイブ・ストーリー』でその名を日本中に知らしめた会社です。もう一つが「ガイナックス」。この会社は脱税でも有名ですが、『ふしぎの海のナディア』を経て、『エヴァンゲリオン』で飛躍的に伸びた会社です。この2つのアニメ制作スタジオが、ジブリと一緒に仕事をしていることが、私には非常に違和感だったんです。だって、確か宮崎駿はベルリン映画祭で金熊賞を獲ったときか何かの機会に、「他の日本の“アニメ”とは一緒にしないでくれ」という旨の発言をしていて、スタジオジブリがそれらのスタジオと手を組むとは想像すらしていなかったから…。

    『ゲド戦記』―下請けスタジオにみるジブリの行先_e0039500_23464970.jpgところが、調べてみたらびっくり。「ガイナックス」は金熊を獲った『千と千尋の神隠し』の下請けに名を連ねているし、「ゴンゾ」は『ハウルの動く城』でデジタルアニメーションを担当していました。そして今回の『ゲド戦記』では、その両方が制作に参加。新しい、しかも上記のような大手スタジオが制作に加わるとなれば、一方で古くからジブリの下請けをやっているスタジオの参加は少なくなってきているはずです。そうすれば当然、見慣れたジブリの画とは違うものが出てきてもおかしくはない。そしてその「違和感」もしくは「非統一感」がこの『ゲド戦記』では表面化してしまった可能性があると言えます。


    宮崎駿の目指したジブリ作品が純血であるとすれば、吾郎氏の作った『ゲド戦記』は非常に混血的なものと捉えられるでしょう。もちろんそれがいいか悪いかはわかりません。ついでに初めて知ったことがあるのですが(とっくに知ってるよって方はごめんなさい…)、スタジオジブリは劇場版攻殻機動隊『イノセンス』(押井守監督/2004年)にCo-Productionという形で堂々とその名を表に掲げています。この事実から言える事は、スタジオジブリという会社自体も混血化の道を好んで辿っているということでしょう。どうなるのかなぁ、ジブリ作品とスタジオジブリの未来。どこへ向かって行くのでしょうかねぇ。
    『ゲド戦記』―下請けスタジオにみるジブリの行先_e0039500_23495933.jpg
    Corin

    公式:
    スタジオジブリ 『ゲド戦記』

    参照:
    http://kozoism.exblog.jp/4020727/
    Gonzo (ゴンゾ)
    Gainax (ガイナックス)
    Production. I.G
    by corin_depper | 2006-08-27 23:50 | レビューと考察