• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    『武士の一分』『硫黄島からの手紙』覚書
    また子無沙汰の記事投稿となりますが、先日『武士の一分』と『硫黄島からの手紙』を立て続けに見る機会がありまして、覚え書きとして書き残しておこうと思います。

    e0039500_1425868.jpgまず、『武士の一分』でありますが、三部作の三作目という見方をしますと、ある傾向が見受けられました。時代劇という映画ジャンルで見ますと、三作目は非常に古臭い時代劇のジャンルの雛形へ寄り戻っていくフレームワークとなっておりました。そしてドラマはと言いますと、非常に『寅さん』化をしている、つまりこれも山田洋二流という意味では古臭いドラマ仕立てへと立ち戻っていく、そんな姿に見て取ることができました。どこが、どのようにというのは、挙げだすと切りがないのですが、両者に共通するところをあえて挙げますと、登場人物達のアイデンティティと言えるのではないでしょうかね。その時代そのままの価値観しか持ち合わせておらず、もしくは、映画が進むにつれそういう方向へどんどんと流れていってしまい、現代人が同等に共感できるようなところが減り続けます。それを踏まえまして、当時の価値観の中での人情・人間模様がわかり易いメロドラマ的に行われるわけです。逆に現代人我々の目が向くところはテレビのお茶の間劇場にも似た含み笑い的描写ややり取りがあるところで、これが登場人物のアイデンティティではなく、しぐさや行為に、という点でこの作品に限れば面白いところかな、という感じでした。一言で三部作の三作目としてコメントするのであれば、一作目の『たそがれ』で構築されたフレームワークの柱を4,5本抜いた骨抜き平屋建てといったところでしょうかね。その抜け落ちた部分を細かに分析してみると更に面白い発見ができそうです。

    さて、次に『硫黄島』ですが、対になる作品『星条旗』をまだ見てないので比較コメントができません。が、しかし、戦争映画としては非常に優等生的にジャンルとしての雛形を使っているな、というのが第一印象でした。ただ、色やドラマのトーンを抑えているので、詩的ですね。批評家の受けは悪くはならないであろうということはわかりましたね。『武士の一分』にかけている一人称視点での物語り形式も行われていて、これもまたオーソドックスであり、かつグローバルな観客の鑑賞に堪えられる作りになっていますね。全体として、反戦一色ではない『シンレッドライン』に近い、ヒューマニティに対する問題提起的な中立的な描写に終始しているので、イーストウッドはやはりセンシティブな感性をもった映画作家であるという太鼓判のように映りました。このあまりに優等生なしあがりが賞レースにどのような結果をもたらすものか、楽しみですね。
    e0039500_14464827.jpg

    と、いったところで、今回はこれまで。また何かあればその都度書き留めたいと思います。
    Depper

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    by corin_depper | 2006-12-26 14:48 | レビューと考察
    『武士の一分』上映前先行観察
    e0039500_23524652.jpg冬に公開だと思っていた山田洋二監督作品時代劇三部作の三作目『武士の一分』が10月21日から行われる東京国際映画祭のオープニング上映作品となったようです。個人的にはそれなりに思いいれ、といいますか、ぜひ劇場鑑賞をしてこれまでの山田監督時代劇二作品をふまえて分析をしてみたいな、と思っている作品。それが思いのほか早く世に出るということで、楽しみです。きっと、先行上映ということになるので、それなりのアウトプットが出てくると思われますし、ある種現代映画の分析はその作品の最初の上映とそのレセプションから始まるので、出てくるレビュー分析を楽しみながら公式上映を待ちたいと思います。

    がしかし、最初の上映が東京国際映画祭のオープニングというのがやや気になりますね。これは果たして喜ばしいことなのかどうか。個人的に東京国際映画祭と銘打っての運営実行にあまり好意を抱いていないのでそういう思考になってしまうのかもしれないけれど、果たして他国の主たる映画祭とは種を異にし、国際的に(買い付け探しの)映画作品宣伝PRに特化されていると認識されている映画祭のオープニング(象徴)となることがそれほど諸手を挙げて喜べる状況なのだろうか。もちろん過去の二作品と同じく世界的にも注目を集めているであろう三作目の『武士の一分』。さて、その興業はどうなるのでしょう。ある意味楽しみにしたいと思います。

    e0039500_2353921.jpg最後に一つ、珍しい宣伝手法を目にしたので、それについて。それは、映画のフライヤー。よく劇場に置いてある宣伝チラシみたいなものですが、大抵は一種類ですが、『武士の一分』は二種類ありました。この記事上の二つの画像がそれです。一つは非常に暖かい色使いのバックに一本の枝に文鳥二羽。もう一つは非常にディープフォーカスされフレーム際立つ和の建物の屋内ショット。こちらには両脇上部に大きく監督名と木村拓哉の文字。これだけで非常に多くの配給・製作側目論見と計算がわかりますよね。いずれまた、次回の記事にでもこの二種類のフライヤー考察もすこし詳しくしてみたいと思います。
    Depper



    参照:
    公式HP『武士の一分』
    http://www.sanspo.com/geino/top/gt200609/gt2006091313.html(SANSPO.COM)
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    by corin_depper | 2006-09-13 22:59 | Newsアーカイブ
    『Oliver Twist』と「家族」
    前回はオリバーにとっての「家」はブラウンロー家であると考えた後、「Why are you so sad??」(何故そんなに悲しそうな顔をしてるんだね?)…そう、オリバーは「本物のベッド」がある「家」を手に入れても「悲しい」のです。という所まで書いてまいりました。今回は「家」ではなく、「家族」に焦点を当てて、オリバーが「悲しい」理由を考えていきます。

    前回の投稿に合わせて説明すると、オリバーは「孤独だけが友達」のまま1st candidateであった救貧院でも、2nd candidateであったサワベリー家でも「家族」を見つけられず、ロンドンに出ます。そして…

    [ stage4: 3rd candidate ]
    e0039500_4313014.jpg

    第三の「家族」候補であるフェイギンとその手下たちです。「ゲーム」を見たオリバーはこのシーンで初めて笑顔を見せ、声を出して笑います。ちなみにこのシーン以降、声を出してオリバーが笑うことは二度とありません。ここでオリバーは「外へ出たい」=仲間のようにスリをしたい=この「家族」の一員になりたいという意志をフェイギンに告げ、フェイギン相手にスリ・デモンストレーションを見事にこなして見せます。しかし…

    [ stage 5: 4th candidate ]
    e0039500_4315691.jpg

    スリ・デビューの日、フェイギン一家の一員になる目前にして、仲間のスリを目撃され逃げ遅れたオリバーは第四の「家族」候補ブラウンローに保護されます。綺麗な服を着て居間に下りてきた際に交わす会話から推測するに、保護されていたのはほんの数日(もしくは1日?)。その会話の内容にオリバーの「出ていかなければだめですか?」という発言があり、「ここにいたい」という意志が見えます。オリバーにとって「家族」候補がブラウンロー氏になりますが、その日のうちに…

    [ conclusion: Fagin as Oliver’s family / father ]
    e0039500_432863.jpg

    本屋にお使いに行く途中、無理やり第三の「家族」候補であったフェイギンのもとに連れ戻されます。「Help!!Help!!」と抵抗していることから、オリバーのなかではブラウンロー氏が未だ家族「候補」です。ドジャーたち手下も、オリバーにとってはもはや仲間でも家族でもなくなります。

    まもなく、強盗。オリバー重症。

    怪我をしたオリバーはビルに早々始末されそうになりますが、フェイギンが先延ばしにさせて匿い、治療します。そこでオリバーはフェイギンに再び心を開き、感謝するようになります。そして、オリバーの深い傷口にフェイギンが緑色をした秘薬:「父から息子へと受け継がれる薬」を塗って埋めたとき、オリバーはフェイギンの「息子」になり、フェイギンはオリバーの「父親」に…。このシーンは、物理的な外傷の治療だけではなく、心理的にもオリバーの「家族のいない傷」をフェイギンが「保護という薬」で癒したとも考えられ、二人が「親子」になる儀式的な意味を持っていると考えられます。

    しかし、「オリバーの救出劇」が始まります。重要なのは、この後に起こるナンシーの密告、フェイギンの「家」からの退去、ビルの人質、そして警察・ブラウンロー氏による保護といった一連の出来事は、「オリバーの救出劇」として描かれているものの、実質的にはオリバーの意志が全くといっていいほど絡んでいないということです。つまり、彼は受身なままブラウンロー氏の「家」に辿りついてしまいます。

    そして、そして、しつこいですがもう一度。
    「Why are you so sad??」(何故そんなに悲しそうな顔をしてるんだね?)
    by ブラウンロー氏
    オリバーはもう一度「父親」であるフェイギンに会いたい意志をブラウンロー氏に告げます。面会直前で意思確認をするブラウンロー氏に、オリバーは「僕の望みです。」と答えています。

    フェイギンと再会したオリバーは次のような会話を交わします。
    オリバー:「You’ve been kind to me」(あなたは僕に親切にして下さいました)
    フェイギン:「I’ll be kind again, I’ll be kind again…」(また優しくしてあげるよ、また優しくね…)
    この言葉を聴いたオリバーは泣きながらこう叫びます
    「神様、許してあげて!!」
    しかし、オリバーの望みも虚しく、「父親」であったフェイギンは絞首刑に処され、オリバーはやっと得た「家族」を失います。

    よって、この映画はオリバーにとっての「家」と「家族」が一致しないまま、また「家族」を得られないまま結末を迎えてしまうことになります。

    では、なぜ「ブラウンロー氏=オリバーの父親」ではないのか。その理由は物語上ブラウンロー氏とオリバーの繋がりが発展していないためです。この二人を「親子」にするほどの関係描写がなく、薄い。最初の投稿で述べたとおり、予告編でもブラウンロー氏の存在が完全に無視されていたことからもわかります。エンディング、馬車のなかでオリバーとブランロー氏のツーショットが続きますが、ブラウンロー氏がオリバーの肩を抱き寄せてもオリバーは笑っていない。なんか、正直ドナドナみたく見えてしいました、私には。以上の点では、この映画はハッピーエンディングとはいえないかもしれませんね。

    Corin

    公式:
    http://www.sonypictures.com/movies/olivertwist/site/(英語)
    http://www.olivertwist.jp/(日本語)
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    by corin_depper | 2006-02-05 04:46 | レビューと考察
    『Oliver Twist』と「ベッド」と「家」
    昨日劇場で見てきました、『Oliver Twist』。今回は適当な静止画がないため少々キツいのを承知で、「ベッド」という要素を手がかりに『Oliver Twist』という作品を分析してみたいと思います。前回の投稿でも書きましたが、オリバーにとっての「家」、そして「家族」とは一体何だったのでしょう?今日はまず、「家」に焦点を置きます。

    [ stage1: no home, no family ]
    映画のオープニングシーンは、オリバーが孤児として救貧院に連れて行かれるところから始まります。つまりこの時点で、オリバーは「家」がありません。

    [ stage2: 1st candidate ]
    e0039500_3532294.jpg

    そして救貧院に到着します。救貧院はオリバーの最初の「家」候補ということになります。ここでのベッドは広めの部屋に何列と並べられた、ただの箱のようなものの中の一つ(写真参照)。隣の子供が空腹のせいでオリバーを食べてしまうかもしれないと発言していることから、ここでのベッドは寝床どころか、オリバーの命さえ保障できないものとなります。

    [ stage3: 2nd candidate ]
    e0039500_354641.jpg
    はずれくじを引き、おかわりを求めたオリバーは罰として救貧院を追い出されることになります。そしてたどり着くのが、葬儀屋のサワベリー氏の家。オリバーの「家」第二の候補です。ここでのベッドは、棺のなか…、と命令されたオリバーですが、机の下に寝床をこしらえてます。物理的条件としては救貧院より悪いですね。ただ、安全性は高いです。

    [ stage4: 3rd candidate ]
    e0039500_3544124.jpg
    父親になる可能性の高かったMr サワベリー氏ですが、母親の悪口を言われ暴れたオリバーに鞭を打ち、失格。次の「家」を捜し求めてロンドンへ7日間歩き続け、出会ったのがフェイギンとその手下たち。オリバーにとって、第三の「家」候補です。最初の日オリバーは今のソファーのようなところに寝かされていますが、逃げ出した後、また銃で怪我をした後は、一人部屋でベッドが備え付けられているので、そこで寝泊りしていると考えられます。個室にある一人用のベッドということで、救貧院よりもサワベリー氏宅よりも条件がいいです。

    [ stage 5: 4th candidate ]
    e0039500_3551996.jpg
    さて、いろいろ紆余曲折を経た後、ついに最終候補のブラウンロー氏に出会います。さすがは上流階級。天蓋つきベッドです。もちろん広い個室も与えられています。フェイギンの隠れ家に連れ戻されたあと、オリバーははっきりこう言います。「本物のベッドで寝た」と。英語では「proper bed」と言っていました。つまり、彼にとって他の候補宅のベッドは「偽物」であり、ブラウンロー氏宅の天蓋ベッドこそが「本物」と考えているわけです。

    [ conclusion: Brownlows as Oliver’s home ]
    最終的にオリバーはブラウンロー氏の養子になり、「本物のベッド」のあるブラウンロー宅に住むことになります。よって、オリバーにとっての「家」は第四の候補であったブラウンロー氏宅ということになり、それが叶った『Oliver Twist』という物語はハッピーエンディング…………


    しかし、ブラウンロー氏はこうオリバーに尋ねます。
    「Why are you so sad??」(何故そんなに悲しそうな顔をしてるんだね?)

    そう、オリバーは「本物のベッド」がある「家」を手に入れても「悲しい」のです。あれ、ハッピーエンディング…じゃないのか??というわけで、次回はオリバーの「家族」に焦点を当てて考えます。あれ、これ長期戦…??

    Corin

    公式:
    http://www.sonypictures.com/movies/olivertwist/site/(英語)
    http://www.olivertwist.jp/(日本語)
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    by corin_depper | 2006-02-01 04:04 | レビューと考察
    『Oliver Twist』に幸せはやってくる?
    昨日から公開が始まった『オリバー・ツイスト』。最近ではテレビでCMがバシバシ流れてますが、一言いいたいのは、どうして宣伝曲まで日本語の歌に替える必要があるんですか?劇場で流れていたトレイラーは、優雅なオーケストラのBGMですよ。チャールズ・ディケンズの名作&19世紀ロンドンを舞台にした映画に、わざわざ日本の(韓国の?)ポップ音楽にBGM入れ替えて、某お●ぎさんに「絶対観なさい!!」と脅迫されて、一体何を売りにしたいんでしょう?ていうか、売る気はあるんですかね?がっかりです、まじで。

    さてさて本題に戻りましょう。この映画は帰国前に一度イギリスで見ました。そのとき感じたことは、2つ。
    ①まずは、オリバーの意志が読めないこと。
     (オリバーの感情が物語のなかで十分に展開されていない。)

    ②そして、そのせいでオリバーの「幸せ」という焦点がぼやける。

    では、予告編で簡潔に話の流れをつかみましょう。
    e0039500_1973575.jpg
    「オリバー、9歳、孤独だけが友達だった。」
    e0039500_1984981.jpg
    「オリバー君、フェイギンと申します。」
    e0039500_1991760.jpg
    「あなたのことは一生忘れません」
    エンディングで何が起こるかというと、オリバーは予告編では完全に存在を無視されている裕福なブラウンロー家の養子になります。果たして、オリバーにとっての「家」、そして「家族」(=「幸せ」)とは何だったのでしょう?フェイギンとその手下たちのグループ?それともブラウンロー家?

    詳しくは明日劇場でもいちど見てから、整理して書きたいと思います。まずは問題提起まで。

    ちなみに、日本の宣伝用キャッチコピーは「涙のあと、幸せはやってくる」です。えええええっっっ!!まじですかっ!!??
    Corin

    公式:
    http://www.sonypictures.com/movies/olivertwist/site/(英語)
    http://www.olivertwist.jp/(日本語)
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    by corin_depper | 2006-01-29 19:34 | レビューと考察
    『Pride and Prejudice』 のエンディング・シーンについて
    さてさて、先の投稿で幾つかElizabethの父親(Mr Bennet)についてのコメントを頂きました。実はもともと父親については投稿でちょっと言及する予定だったんですが、長くなりすぎるため削除したので、今回改めてフルバージョンで投稿します。

    突然ですが、この映画の最後は、Mr DarcyでもElizabethでもなく、Mr Bennetの泣き笑いで終わります。ご覧になった方、覚えていらっしゃいますか?一体、これは何を意味しているのでしょうか?

    e0039500_5371756.jpg思い出してみましょう。父親はMr CollinsのプロポーズからElizabethを守ったことからもわかるように、妻であるMrs Bennetとは対極して、「財産のための愛のない結婚」に反対の立場を示しています。つまり、Bennet家のなかで、ElizabethとMr Bennetは「中流階級と上流階級の結婚=財産目当て=愛がない」という偏見を共有する親子関係を築いています。

    そして、まず先にElizabethの「中流階級と上流階級の結婚=財産目当て=愛がない」という偏見が、姉Janeの結婚によって崩れ去ります。この時点で、Elizabethは父親との思想を共有する関係から抜け出します。父親を離れ、「階級も財産も関係ない愛のある結婚」をオファーしたMr Darcyと夫婦としての関係が始まるわけです。

    そこで次に思い出したいのが、Mr Bennetの泣き笑い+台詞ショットの手前、ElizabethとMr Bennetの会話シーン。簡潔に内容を追ってみると…
    父「俺ってばてっきりおまえ(Elizabeth)はあの男(Mr Darcy)のことを嫌いだと思ってたぞ。」
    娘「実はそうだったんだけど、私ってば完全に彼について誤解してたの。」
    父「財産のために結婚するんじゃないんだな?」
    娘「違うわ。」
    父「彼を愛してるんだな?」
    娘「ええ、愛してるわ。とっても愛してるわ。」
    父親は結婚する娘に「財産のため」ではないこと、「愛がある」ことを確認しています。これは父親がまだ「中流階級と上流階級の結婚=財産目当て=愛がない」(+娘の不幸せ)という偏見を抱いているためです。しかしElizabethの言葉を受け、父親の偏見も崩壊せざるを得なくなります。つまり、ElizabethがJaneの結婚によって偏見を失ったように、父親はElizabethの結婚によって偏見を失ったことになります。それは同時に、娘Elizabethとの今までの親子関係が崩壊したことの理解でもあるわけです。

    そして泣き、笑いながら、
    「If any young man've come for Mary or Kitty, for heaven's sake, send them in. I'm quite at my leisure, ahaha, hahaha…」(メリーとキティの相手になる男がいるなら連れてきなさい。えらく退屈してるんだよ、あはは、ははは…)←またすげぇ意訳でごめんなさい。
    と発言します。

    e0039500_5421145.jpgこの台詞からわかるように、Elizabethと「財産目当ての愛がない結婚」(+娘の不幸せ)を避けてきた父親が、まだ結婚の決まっていない二人の娘MaryとKittyの「階級も財産も関係ない愛のある結婚」(+娘の幸せ)を求める父親に変身しています。台詞のなかの「ANY」が示すとおり、労働階級はもちろん、今まで不幸せになってしまうと思っていた上流階級の相手でも関係ありません、偏見はもうないわけですから。また、この台詞は妻であるMrs Bennetに向かって投げられていると考えられるので、妻同様、娘の結婚に前向きな夫にもなったことがわかります。

    と、こんな長々書いたわけですが、以下に集約できます。
    e0039500_535335.jpg
    最後にMr Bennetの変化を映し出したことで、この映画はElizabethとMr Darcyだけのハッピーエンディングではなく、結婚をめぐって分裂していたBennet家のハッピーエンディングにもなったということになります。そんな『Pride and Prejudice』は、単なるロマンスではなく、家族の絆の話でもあるということですね。未見の方は是非。
    Corin

    公式:
    http://www.prideandprejudicemovie.net/splash.html(英語)
    http://www.pride-h.jp/(日本語)
    参照:
    http://www.workingtitlefilms.com/film.php?filmID=38(Working Title Production)
    http://www.imdb.com/title/tt0414387/(IMDb)
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    by corin_depper | 2006-01-20 05:50 | レビューと考察
    オープニングに見る『SAYURI』
    A story like mine... has never been told....e0039500_2225361.jpgということでね、様々な意味で話題の映画『SAYURI』ですが、前回の考察からまたもうひとつ踏み込んで書いてみたいと思います。

    e0039500_22174020.jpg前回は「視線」「見る・見られる」という点でこの映画を見るといろいろと見えてくるものがある、というところから始まり、



    芸者が全ての男の視線・ファンタジーを一手に集めるため存在(a object of every man's fantasy)であると映画の中でもナレーションで語られるように、最終的に、この映画は映画として「西洋人の西洋人による西洋人のための映画」というところまで書きました。つまり、元々日本人にアピールするために作られてないということがよくわかるわけです。

    e0039500_22242756.jpge0039500_22252563.jpg






    極端に表わすと、↑→という構図ですね。。。(苦笑)

    というところを踏まえた上で、今回の本題に入りたいと思います。

    まず、言語の機能から入りたいと思いますが、基本的にこの映画の台詞は「英語」で行われます。なぜって、原作が英語ですしね、製作もアメリカですし、個人的にはそれが普通の流れかなと思います。原作は未読ですが、映画内の台詞はほぼ原作通りになっているということですし、これを日本語に訳した台詞となるとまた映画の情報と意味合いが変わってきますね。原作との比較考証はまた別の切り口なのでこの辺で。

    次に、もう少し映画的な話をしますと、注目すべきは映画のオープニングシーンだと思います。典型ハリウッド映画は往々にしてそうなのですが、最初の10分にこの映画の全てのエッセンスが詰まってるといってもいいのではないでしょうか。

    e0039500_2325615.jpge0039500_2332667.jpg






    映画の始まりはすごく暗くオドロオドロしい映像で始まります。一瞬ホラーかと思うくらい(苦笑)。『市民ケーン』のオープニングを思わせましたね。そしていきなりチヨの「覗きの視点」で私たちはチヨの父と瀕死の母という切羽詰った状況を突如目の当たりにするわけです。そしてわけもわからず売られていってしまうわけですが。。。解説的な説明もなく突然始まるこの状況は少なからず観客にある種の混乱と驚きを与えるはずです。特に西洋人に対しては。なぜならここは日本語台詞で行われるからです(原作はもちろん英語ですが)。さらに、話によれば、字幕が出ないらしいのです(日本国外で見た方はご報告お待ちしてます!)。つまり、日本語が理解出来なければこのオープニングはさらにわけがわからない状態ということになりますね。

    そして観客が唯一頼れるのはチヨの視点での映像のみ。
    e0039500_23195160.jpg
    チヨが見たものをただ見るしかないのです。つまり、多くの解説的な映像をもらえずに、チヨの視線と同化せざるを得ないということを訓練されるのです。この状況はチヨたちが電車に乗せられてハナマチに着くまで続きます。面白いのは電車でトンネルを抜けると、そこは「英語台詞の世界」なのです。この「トンネル」という機能も面白いのですが、それはまた後ほど。

    多少話しがそれますが、このチヨの一人称視点に頼るという構図は、ある種一人称視点ゲームと同じ効果を持たせているのかな、なんてことも頭をよぎりました。ドキドキ感増幅です。

    さて、チヨが売られてきてからも、「チヨが見たもの=観客が見れるもの」という構図は続きます。つまり、エスタブリッシュショット(位置関係を把握するショット)がないわけで、ある種の典型ハリウッドのルールブレイク(型破り)ということだと言えるでしょう。私たち観客はその町の全景や位置関係をかなり後まで知ることができずにここでもチヨの視線に頼りっぱなしという状況に置かれます。そしてチヨの顔のアップで彼女の目は青いという画を散々みさせられるのです。もう徹底してますね。

    e0039500_23211845.jpge0039500_23213243.jpg





    ↑チヨは上を見て下を見てのショットばかりですが、多くの情報は得られません。この視点に同化させられるしかない(特に西洋人の)観客はまさに「LOST!」という感覚ではないでしょうか。この辺はぜひ日本人以外の人に聞いてみたいところですね。そして(映画を通して一貫してですが)チヨがいかに狭い空間(社会)に閉じ込められているかという↓のような比喩的な(教科書的)ショットは嫌というほど出てきます。

    e0039500_23471640.jpge0039500_23475991.jpg






    そして、ある時観客にひとつのリデンプション(救済)的なショットが与えられます。これもチヨが見て初めて見れるのですけどね。それが以下↓

    e0039500_23262350.jpge0039500_23265244.jpg





    このショットまでがこの映画(物語)の序曲(もしくは前奏部分)だと言えますね。ここから世界がガラッと空間的に広がるのです。↑のシーンもある意味そうですが、チヨいくつもトンネルを抜ける度に物語は次のステージに行くのです。以下↓のシーンは彼女が「見る・覗く」存在から「見られる・覗かれる」存在、つまり芸者になるという意思の発露が見られます。それは得てして会長さんへの恋心という動機付けがあるわけですけどね。男性が出てくる=チヨの覗く役目は終わり、次は覗かれる・見られる芸者になりなさい、ということですね。
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    そして、ここからは芸者、つまり仮面をかぶったサユリのお話。チヨの欲求とサユリで居なければ存在できないという2層式構造に苛まれ、彼女の想いは叶わないというストレスをためるだけ貯めてあとは最後のメロドラマ的ハッピーエンドということになりますね。もう後は見たい人が見たいように見たいだけ見ちゃってください、と言わんばかり。

    映画冒頭の日本人にしてみたら「そうなの?」と思ってしまうようなナレーションa story like mine... has never been told....(私のような物語は語られたことがない)というのもそうですけど、この映画のオープニングを「視線」に注目して見るだけでも、いかにこの映画が「西洋人の西洋人による西洋人のための映画」として作られているというのがわかるかと思いますが、どうでしょう。

    おまけ
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    ↑「鏡」ショットも結構多く出てきて、どぎついですが、いかにチヨがGeishaサユリという仮面をかぶっていて、その幻影的な姿が鏡に反射されているのか、という意味を押し付けてきますね。徹底しているといえばそれまでですが、このあたりの徹底ぶりはGeishaという存在に疎い西洋人観客向けなのではないかな、と思うわけでした。
    Depper


    参考:
    華の宴*Life at Night*
    ↑舞妓、芸妓を経験した方のブログで、大変勉強になりましたー。
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    by corin_depper | 2006-01-17 00:16 | レビューと考察
    山田洋二監督時代劇作品3部作??
    今や日本の時代劇は藤沢周平様で大賑わい。まず何より驚いたのが、たそがれ-』『隠し剣-に続く作品が「山田洋二監督による藤沢周平原作時代劇作品3部作」という枠組みが存在していたということ。もし後付なら、うまくやったなぁという印象。そして、3部で終わってくれるなら構造が全く同じ作品でもしょうがないか、という安堵にも似たあきらめ。仮題で武士の一分(いちぶん)(来秋公開予定)とのこと。

    やっぱり次は主演にキムタクというところ。山田監督の「まさに主役の器」というコメントが出てるけど、やっぱり2046(ウォン・カーウェイ監督)でカンヌに出たという肩書きがなによりだったのではないかな。国内での興行も見据えつつ、国際映画祭も虎視眈々と、というところではないだろうか。欲張ったな、という印象あり。前作で無冠に終わったことを踏まえて、映画祭にかけるならば、キムタクという選択肢ではなかったように思う。浅野忠信とか・・・。もはや欧では相当認知度・評価ともに高いですし。ここら辺の決断は、蝉しぐれとは対極的なのではないでしょうかね。

    個人的希望として、山田監督にはやはり既成の構造は変えないとしても、どこかに目を見張るような挑戦をしてもらいたい。3部作なら3部作というトータルな枠で全体構造を成すようなものが見えると、いいのですが。それでも間違いないのは、もし「Japanese Contemporary Jidai-geki Cinema」みたいな教科書が出来るとしたら、「Yamada's Jidai-geki Trilogy」のような枠が出来上がるんだろうなぁ、ということかな。

    なにはともあれ、楽しみにしたいと思います。
    Depper

    参照:
    キムタク、初の時代劇映画で山田監督と超強力コラボ! [サンケイスポーツ]
    キムタク 藤沢作品で時代劇初主演 [スポーツニッポン]
    キムタク、山田洋次作品で主演! [日刊スポーツ]
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    by Corin_Depper | 2005-10-06 21:11 | Newsアーカイブ