• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    オンライン映画ジャーナル「SCOPE」更新
    e0039500_2313656.jpg
    このブログにも長らくリンクを張っていますが、英国はノッティンガム大学が運営するオンライン映画ジャーナルSCOPEのISSUE6が更新されました。自身の経験からしましても、オフラインでの学会誌・ジャーナル出版は印刷校正など非常に手間と労力を割かれますが、オンラインでは校正もワード上で出来たりと出版までの迅速化はこれから研究者達にはますます重宝されるのではないでしょうかね。オンライン・オフラインでのジャーナル出版を始めるケースも最近目にしますしね。さて、個人的にも興味深い論文が発表されたりしています、興味のある方はどうぞ。インターナショナルな視野で映画学を研究している人には一読の価値があるものがあると思います。
    Depper

    参照:
    http://www.scope.nottingham.ac.uk/issue.php?issue=6
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    by corin_depper | 2006-11-15 23:10 | 雑記
    David Bordwell's "Ozu and the poetics of cinema" now online!!
    e0039500_38115.jpg長らくお暇を頂いておりましたが、久しぶりに更新です。数々の映画学書を手がけてきたデイビッド・ボードウェル氏がこのたび自書をオンライン閲覧化に踏み切ったようです。書のタイトルはこの記事タイトルにあるとおり。徐々にこういう時代がくるのだなぁとすこししみじみ。嬉しいニュースですね。↓にボードウェル氏のブログURL、PDF化されたものを閲覧できるサイトのURL等を紹介しておきましたので興味のある方は参照あれ。

    参照:
    http://www.davidbordwell.net/blog/?p=59 
    http://www.hti.umich.edu/cgi/t/text/text-idx?c=cjs;cc=cjs;idno=0920054.0001.001;node=0920054.0001.001%3A4.4;frm=frameset;view=toc
    e0039500_3133617.jpg

    Depper

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    by corin_depper | 2006-11-12 03:15 | 雑記
    ジブリとリチー 2人は仲良し!?
    e0039500_011272.jpgさてさて、先日Depperよりドナルド・リチー氏が講演をするとの投稿がありましたが、今回もリチー氏情報で。

    以前ジブリ美術館の見学レポートを書いた際にちょっと触れたのですが、やはりやはり、ジブリはリチー氏と親交が非常に深いようです。というのも、スタジオジブリ出版部から毎月発行されている小冊子『熱風』にて、今月号からリチー氏の連載が始まるとのことです。HPに掲載されている詳細情報を以下に紹介します。


    『熱風』次号より、ドナルド・リチーさんの連載が始まります。(2006.9.22)

     今年の1月にジブリLibraryの一冊として発売された『映画のどこをどう読むか』。これは、1984年にキネマ旬報社から発売され、それを復刻したものです。
     この本の制作過程で、著者のドナルド・リチーさんといろいろとお話をすることができました。そんな中、雑談のようなかたちで、最近面白いと思った映画は何ですかと聞くと、挙がってきたのがアレクサンダー・ソクーロフや是枝裕和らの作品でした。ではそういった監督たちの作品を取り上げて、『映画のどこをどう読むか』のパート2ができませんかという話をし、快諾を得、そこから新連載のプランを練り、ようやく10月10日号から連載を開始することになりました。
     第1回に取り上げた作品は、アンドレイ・タルコフスキー監督の「ストーカー」です。以後、隔月のペースで連載を続けていく予定ですが、現在のところ想定しているラインナップをリチーさんに聞いてみたところ、知る人ぞ知るという名作がずらり。中には僕もまだ観ていない映画などもあり、少々焦りました。今回は、DVDなどで観ることができる作品がほとんどなので、これから観て勉強せねば!と思っています。(ち)

    スタジオジブリ出版部HP『出版部だより』


    お恥ずかしながら未だ一度もこの『熱風』という冊子を読んだことがないのですが、もしかしたら『キネマ旬報』よりもずっと読み応えがあるかもしれませんね。規模は英国の『Sight & Sound』には到底適わないとはいえ、映画批評誌としてはそれなりにクオリティーの高いものっぽいです。
    ちなみに、ぜひ読んでみたいという方、この小冊子の詳細や入手方法はhttp://www.ghibli.jp/shuppan/np.html#koudokuをご参考になさって下さい。
    Corin


    参照:
    http://www.ghibli.jp/shuppan/index.html (スタジオジブリ出版部)
    http://www.ghibli.jp/shuppan/np.html#koudoku (『熱風』)
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    by corin_depper | 2006-10-18 00:02 | 雑記
    映画書レビュー『A Hundred Years Of Japanese Film』
    『A Hundred Years Of Japanese Cinema』
    著者: Donald Richie (ドナルド・リチー)
    e0039500_1335749.jpg

    書評といえるほど読み込んでいないので、レビューという形に留めます。

    2001年に出版された同タイトルの改訂版という体裁のもとに改めて講談社から出版されたものです。これの日本語翻訳版が出版されているかどうかは定かではありませんが、アマゾンJAPANにも英語のレビューしか載せていなかったので改めてここで私的ながらレビューを書いてみることにしました。

    日本映画研究の開祖とも言うべきドナルド・リチー氏が数十年の歳月に渡って貯めた日本映画に関する知の結晶とも言うべき一冊であり、日本語・英語とバイリンガルな人物の書いた映画書としても希少価値の高い書であると言える。弁士の時代から戦前・戦後にかけて、日本映画の歴史的推移やその考察と主眼は徹底されていて、弁士とは何か、時代劇とは何か、その時代の日本映画を知る上ではバイブル的一冊と言えるのではないだろうか。戦後から80年代にかけての章も目を見張る内容となっており、ここまでの流れを歴史的に追うにも良い書であると思う。

    さて、2001年版でもそうであったが、今回版も新たに2001年から2005年までの日本映画についての考察・議論が追加されている。これまでの章とはうって変わって比較的に内容の薄いものとなっているといわざるを得ない質量で、ここ10年単位での彼の考察眼と議論の成熟度もこれまでの時代のものに比べると質が低いように思う。柔軟な見地から柔軟な議論が展開されておらず、彼の現代映画監督や作品に対する好き嫌いの臭いすら立ち込めてしまっているのがわかる。もちろん現代映画を捕らえることは生半可な作業ではないのだが、ここでも彼の日本映画研究スタイルの限界を逆に垣間見ることができる部分でもあり、皮肉にもこれからの日本映画研究に対するアンチテーゼのような形に受け取れるのは私だけであろうか。

    以上において、日本映画を歴史的な流れとともに80年代まで追いたい場合には教科書的な役割のできる一冊となっているが、現代日本映画を知る上ではあまり実りをもたらすものになっていないと言えるのではないだろうか。最後に、皮肉を感じざる得ないのは、リチー氏がかねがねあまり気に入っていない北野武監督の作品『座頭市』とビートたけし演じる座頭市の姿が書の表紙となっている点であろう。これは講談社側の出版条件であったと言われている。

    Depper

    参照:
    アマゾンUK
    アマゾンJP
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    by corin_depper | 2006-02-25 02:09 | レビューと考察