• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    映画の選定/色々煮詰まるの巻
    この前の帰国した際に、大変お世話になっている出版社のFA社に打ち合わせを兼ねて挨拶に行ったのですが、企画的な話の流れの中で、とりあえず20本くらい映画の選定をお手伝いすることになったのですが。。。条件というか、これがまた中々難しく・・・(滝汗)

    ここ2、3年の日米(英)映画で全国(世界規模でも)で公開されているような映画で、更にどこかの映画祭に出品されたり映画賞を受賞したり、つまり認知度が高い映画。しかーし(ここが肝心)、まだ批評的にあまり手垢のついていない作品、もしくは興行と評価が合致していないような作品。必ずしも全て満たしている必要もなく、基準が曖昧といえば曖昧なのですが。。。小難しい学術的作品分析でもなく、かといって巷に溢れるような作品評でもなく、その橋渡し的な形の書き物を想定しているようです、が。。。日本に居て肌で感じているわけではないのでいまひとつピンとこないんですよねぇ。ってなことであっという間に日にちばかりが経ってしまい、焦りの色が。。。いつも訪れてくれている方から通りすがりの方々まで、何かオススメがあったらぜひ教えてくださいっ。

    例) 『ミリオンダラー・ベイビー』
       『サイドウェイ』
       『たそがれ清兵衛』
       『ラストサムライ』
       『誰も知らない』
       『ロストイントランスレーション』



    ということでしてね、いろんなものに追われ、いろんなものに煮詰まり、そして師走はそこまで。それにしても、今年のイギリスは寒すぎです。皆さんも一度経県値を調べてみてはいかがでしょう。
    Depper的経県値109
    e0039500_18213547.jpg

    参照:http://www.geocities.jp/karasugawahekiheki/keiken-map.html
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    by corin_depper | 2005-11-29 19:00 | 雑記
    『Inside I'm Dancing (2004)』
    e0039500_7352166.jpg...and life still goes on.

    That's realism, isn't it??

    ということで、この映画、どこのデータベースにも載っていないので日本には行ってないようで残念。(『ホテルルワンダ』は公開するみたいだが)

    勝ちなのか、負けなのか、面白いのか、面白くないのか、喜劇なのか、悲劇なのか、そんな極端な二極化的な価値判断が映画の中のドラマにも反映されているようでならない今日この頃。
    e0039500_88578.jpg


    あめ~りか~ファックYeah!

    でもなく、

    落ち込むこともあるけれど、私は元気です

    でもなく、

    それでも現実は次から次へと押し寄せてくる

    そんな作品でした。

    「Fin」「終」「End」が最後にあるのが物語り。
    では、それが無いのは?
    Depper

    公式:
    http://www.insideimdancing.co.uk/dancing.htm
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    by corin_depper | 2005-11-23 08:09 | レビューと考察
    編集、ローラ・マルヴィ女史、そして映画学
    たまにはレビューやニュースから離れて少し実体験を含めてブログタイトルにあるようにアカデミックな小話をしてみようかと思います。珍しく日記風です。キーワードは
    「編集」「ローラ・マルヴィ女史」「映画学」
    です。

    e0039500_65681.jpgただいま共同戦線異状なしということで、相互支援ブログ、タカさんの映画学メモで編集とソビエトで発達したその古典的理論についての記事が書かれていますが、編集という要素は映画というメディアにとって切っても切り離せない、言ってしまえば編集という作業は映像・音声に命を吹き込んで映画にする、と言ってもあながち過言ではないと思います。つまり、映画にとって編集は非常に大きな意味を持ち、与え、映画足りえる重要な構成要素の一つです。最近では、巷では「映像作家」なんて言葉が映画監督に対して無節操に使われていますが、監督、脚本はもちろんのこと、編集に携わり、その支配なくば「作家」とみなす、もしくはその映画に一貫した「作家性」を見出すことは非常にナンセンスなものになってしまうのです。

    e0039500_7115882.jpg先日、私イギリスを離れ日本へ1週間ほど一時帰国をしてきました。主要な帰国目的の一つで某大学(近年映画学コースを飛躍的に拡充している大学です)で行われた「映画とジェンダー」という名の下に行われた学術発表並びにシンポジウムへ参加することでした。なぜわざわざ日本まで参加しに行ったかと申しますと、理由は主に3つでございまして、一つは自分が映画研究者としてジェンダーという視点は非常に大事な懐刀であるということ、二つ目はそのシンポの発表者たちの面々がここイギリスでも中々お目にかかれないメンバーだったこと、何より映画ジェンダー分析の母ローラ・マルヴィ女史(写真右)が発表をされるということがなによりのキーポイントでした。そして最後の目的は、日本の映画学術会とのコネクション作りでした。結果として大きな満足と悲しい驚きがあったということでしょうか。

    それはシンポ後の懇親会での出来事でした。以前一度自分の所属大学へマルヴィ女史が講演に来ていたことや、以前彼女がうちの大学で教鞭をとっていたことなど等、私と共通点があることや用意されていたワインも手伝って話が弾みました。(講演の時は直接会話をしなかったので社交辞令かもしれませんが、)彼女は言いました。

    Yes, I remember you.
    そして、私の研究分野が現代映画で北野映画も研究対象にしていることやちょうど『Takeshis'』を追っていたことなどから、北野武監督についての話になりました。彼女は言いました。

    He is a very cinematic director, isn't he?

    もちろん私の返答は「Yes, definitely」です。つまり、とっても映画的な監督=映画(という媒体)を良く知っている監督ということです。そういう場合、Filmmaker(フィルムメーカー)という単語を使ったりもしますね。さて、今回の新作が非常に編集に比重が置かれていたことなどをまだ未見のマルヴィ女史に伝えると、(もともと欧米では北野映画の編集は突出したスタイルとされていますが)マルヴィ女史は『Hana-Bi』『ソナチネ』を見ただけだそうですが、北野映画にとって編集は北野映画を構成する上で突出した要素であることを見抜いていました。(ちなみに彼女は映画監督でもあり、映画技術とそれが創り出す意味について深く研究されています) 

    たった一言とキーワード一つで瞬く間に多くを共有できる、これは一にも二にも「映画学」という分野の中で興味や研究手法は違えど、いわゆる同じ釜の飯を食べてるようなものとでも言いましょうか、「映画学」は国境を越えた学問分野だなぁ~なんて少し感慨を覚えていた矢先に、会場運営をした某大学の映画学教授Y氏(著名な方です)が話しに割って入ってきました。彼と言葉を交わすことも一つの楽しみにしていたことなので、Very Welcomeだったのですが、彼との会話、これが非常に悲しい驚きとなってしまったのでしが。彼は突然言いました。

    北野武って監督は、映画を小馬鹿にしてて好きじゃないなぁ。なにより、彼は監督というよりはひたすらプラモデルをいじり回すようなただの編集屋だね。
    ・・・。

    その後も彼はしゃべり続けました。編集の話をしていたのですが、結論として、彼がそこで主張したかったことは以下。

    ①日本で北野映画などの現代映画を純粋なアカデミックな学術研究主体とすることが問題外
    ②イギリスで日本人が日本人監督の映画を研究対象としていることが理解不能

    e0039500_8214934.jpgマルヴィ女史もお口あんぐり・・・、そしてこの二つの主張が相矛盾していることは言うまでもないんですが、日本の映画学のこれからをまだまだ引っ張っていかなければいけない立場のお方の発言としては寂しい発言というか・・・、日本の映画学の底が浅いのか、欧米のそれとは異質なのか、これでは当分日本映画は日本人ではなく海外の学者さんたちの手よってこれまでのように研究され、世界に発信されていくのだなぁと少し暗い気持ちにすらなりました。そして、マルヴィ女史には非常に興味深く評価された後だけに、こういう世界に自分はいずれ帰ってこようと思ってるのかと思ったら少し吐き気すら・・・(苦笑)ある種持ち帰って話すにはよい土産話になってしまいました。

    「映画学」が国境を越えた学問分野なのではなくて、自分が国境を越えただけなのかな、なんてことを考えながら一路滞在先ホテルまで帰りました。これからまだまだ未発達の日本の映画学はどこへいってしまうのでしょうか、どうなってしまうのでしょうか、10年後、20年後に退廃していないといいのですがね。がんばれ「映画学」、そしてがんばれ「自分」!
    Depper

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    by corin_depper | 2005-11-21 08:36 | 雑記
    映画占い
    こんな時期に丸々1週間も自宅を離れたために、帰ってきたらやらねばならぬことの山積みに萎え、さらにmyPCを開いた瞬間にウイルス感染。以前にも一度かなり蝕まれたのが原因らしく、もう修復しようもないところまで来てしまい、負けた気分でドライブごとリカバリー。いきなり知らない家に連れてこられたかのような気分で途方にくれてネットを彷徨っていたら面白い占いに出会ったのでご紹介。(他にいろいろ書きたいことがあるのだけれど・・・)

    その名も“映画占い”

    さっそくやってみましたら、当方↓のような結果がでました。
    e0039500_2122796.jpg
    結構気分はファンタジーなので一度やってみはいかがでしょう。
    Depper

    参照:
    http://www.horae.dti.ne.jp/~shine/eiga/
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    by corin_depper | 2005-11-19 02:13 | 雑記
    帰国、そして・・・
    e0039500_9582872.jpg先日、1週間の日程を終えてどうにかこうにかまた英国へ戻ってまいりました。忙しかった中にも、逆カルチャーショック等もあり、自分は帰国しているのか、それとも旅行中なのか、祖国恋しと言えどもこちらの自宅へ帰ってきてほっとしているところもあります。ようやく日本で時差ぼけがとれてきた頃に帰ってきたのでまた時差ぼけです・・・Or2 日本での出来事も踏まえつつ、またぼちぼちと記事をエントリーしていきたいと思います。
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    by Corin_Depper | 2005-11-17 10:04 | 雑記
    映画の喫煙シーンとレーティング
    映画の喫煙シーン、青少年に多大な影響=米研究 [ 11月07日 REUTERS ]

    e0039500_1473012.jpg一昔前の映画を見ていると、必ずと言って目に付く喫煙シーン。逆に最近の映画では役柄等に関係ないところでの喫煙シーンがなくなってきている事に気がつかされる。スクリーンを出て、現世において煙草を吸わないという行為が社会的ステータスにまでなりつつある世の中で、喫煙者は年々肩身の狭い思いをしているし、世の中といっても、欧米と日本とではまだまだ温度差があることもまたしかり。特にハリウッド映画などは目に見えて喫煙シーンや煙草のプロモーションにもなりかねない行為(広告が映っていたり、銘柄が見えたり)は相当神経を使って減らしているようにも思われる。映画内で喫煙するのは悪い役柄や社会的ステータスが低い役柄の登場人物という暗黙のコードと化していると言っても過言ではないのではないかな。(葉巻はまた違ってくると思うが)

    日本映画やテレビ界はまだまだその辺に無頓着なようにも思える(どちらが良いかは別として)。例えば、日本でテレビ界映画界両者を股にかけモンスター化した『踊る大捜査線』シリーズは、主人公青島刑事をはじめとしていわゆるノンキャリと呼ばれる役柄の人物は煙草ぷかぷか。青島刑事の煙草は小道具としてナラティブの構造の一部にすらなっている。逆にキャリアと称される室井さん(禁煙中)や所轄にいながらキャリアの代表的役柄の真下などは吸わないのだ。次の例えとして、木村拓哉が主演するテレビドラマで煙草を吸わない役があったであろうか。定かじゃないが、多分皆無に違いない。(調べたら面白そう)

    今回の記事を読んで、喫煙シーンを含めて、煙草に関する描写はこれからレーティングの対象となる動きはむしろ逆に、まだだったのかと思うくらいで、避けられない流れなのではないかな。日本ではこれからどうなるのだろうか。また、もしかしたら、何十年後かに今の時代の映画を見て、この時代は喫煙シーン少ないなぁ、なんて思われていたりするのだろうか。映画は社会を映す鏡だなんて言われることもあるけれど、今回の事例はまさにその典型なのではないだろうか。
    Depper

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    by Corin_Depper | 2005-11-08 01:47 | Newsアーカイブ
    日本

    e0039500_21421993.jpg急遽というか、バタバタと明日日本へ一時帰国をすることになりました。1週間強を予定していますが、友人披露宴・学会・商談と忙しい日程になりそうです。もしかしたらその間全くブログを更新する機会がないかもしれないので、いつも来てくださっている方々にご報告をと思いまして。。。折角なので、時間さえあればこちらイギリスでは見れない邦画をいくつか見てこようかと思っていますが、チョイスに困りそう(苦笑)日本は暑いのかな・・・?
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    by Corin_Depper | 2005-11-07 21:55 | 雑記
    『Takeshis'』公開と北野武『光』
    e0039500_1305379.gif
    ついに日本で『Takeshis'』が公開になったと思ったら、同時に本まで出版日を重ねていた。今回のプロモーションのやり方や戦略が相当練られているとは思っていたが、シリーズ化している自叙伝の発売日もかぶせてくるとはこれまた驚いた。
    e0039500_136817.jpg
    ・・・ということで、早速アマゾン様へ行き、ご購入。内容も前回の『異形』よりも興味深い内容になっているのでいまから少し読むのが楽しみ。

    そして、日本での興行、観客のリアクションも大いに気になるところ。11月1日にようやくEiga.comもレビューをアップしていた。(めずらしく)まともな内容と記事冠。「脱構築」とあるが、北野武が監督としてこれまでやってきたことが最初から「脱構築」なので、その集大成であるならば脱構築してきたものの「再構築」というのが妥当なのかなとも思うが、構造が命になっている映画であることは間違いない。どれくらいの、そしてどんなレビューがこれから出るのかな。ある程度レビューが出切る頃にまたレセプション分析をしてみたいと思う。
    Depper

    参照:
    岸本加世子、世界のキタノの魅力語る [読売報知]
    北野武は、もう死なない-シリーズ第5弾 『光』
    「TAKESHIS'」-この「脱構築」の手法は天才の所業だろう(Eiga.com)
    『Takeshis'』レビュー(フィルムアカデミア)
    たけし「自分も分かってない」映画初日[Nikkan Sports]
    たけし次作は子供主役?団塊世代描く[Nikkan Sports]
    たけし、話題の新作「TAKESHIS’」公開[中日スポーツ]
    たけし 評論家に毒舌[デイリースポーツ]
    狙いどおり!超難解「TAKESHIS’」満員場内沈黙封切り [サンスポ]
    映画の「抽象画」目指した 「TAKESHIS’」
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    by Corin_Depper | 2005-11-06 01:43 | Newsアーカイブ
    『太陽(The Sun/Solntse)』レビュー
    e0039500_1484066.jpg未だ日本公開のうわさすら聞かないロシアのソクーロフ監督の映画『太陽(The Sun)』が地元の映画館に2日間だけの日程で上映されるということで昨日ハロウィーンで盛りあがる人々を背に見てきました。正直、まだ頭の中で纏まった構造が見えていないので、レビューを書くのをためらいましたが、何より日本が描かれ日本に行かない映画なのであればそれでも書く意味があるのではないかという思いに駆られ、結局書くことにします。(ネタバレ御免で書きます。)

    以前見る前にも記事を書いていますので、そちらもチェックしてから読んでもらえるとよりわかりやすいかと思います。
    映画『太陽(The Sun)』について少し考える 2005年 09月 05日
    映画『太陽』に関する「NYタイムズ紙」の見解(訳) 2005年 10月 08日
    e0039500_222429.jpg
    既にあちこちでネット上、雑誌、新聞で目にするレビューなどでほぼ統一的な見解というか、概要はわかるようになっていますが、あえてまとめると、非常に特異な映画であるということだけは確かです。監督自身が言うように、物語映画でもなく、ドキュメンタリーでもなく、昭和天皇のある日々を彼の存在というものが極めて奇異に感じられるその瞬間瞬間をスナップショットのように収めてある、それがこの映画を見に行くと「そこにある・描かれているもの」でした。つまり、英語で書かれるレビューなどは「まさにアートハウス」などと言う表現がされていますが、こういう映画の見るべきはやはりその形式、手法、構造ではないかなと思います。

    この映画で、歴史を語るのも、政治的イデオロギーを語ることも非常に難しいと思います。更に、そこに描かれているイッセイ尾形演じる昭和天皇の姿・行動・それを囲む環境がどれだけリアリティを有しているか、反映しているか、これを論じることも非常に無意味な内容になっています。ただ、見に行く側はこれらに関して非常に意識しながらスクリーンを眺めるでしょうから、もしかすると、肩透かしをくったような感覚に襲われる人は多いのではないでしょうか。これらの先入観的なフィルターをまず取ってスクリーンに客観的な眼を向けるとこの映画自体の存在価値・位置が見えてくるような気がします。

    それでは、少し、細かい点について。

    非常にTheatrical、舞台的な点について。
    暗い照明やローキー照明、抑えられた色彩、まるで能を見ているような慎重でゆったりとした動き・演技、そして多用される長回しシーンの連続、これら一見して伝わってくる視覚情報がこの映画を非常に舞台のそれと近いことを教えてくれます。逆にそれによって、そこに映し出される画が非常にリアリティという感覚を麻痺させて、シュールリアルなものにさえ見せてくれています。そこで焦点を当てられているのは、非常にイビツな時代・状況に非常にイビツな存在としてそこに居る自分に対して自問自答もしくは苦悩しているかのように見える昭和天皇の姿です。

    「覗き」の視点について。
    一番最もな表現としては、我々は観察する役目を負わされるというのが妥当でしょうか。クローズアップした表情の一部始終から、引いた画でたたずむ天皇の姿を延々と観察するのです。こうした感覚は従者などが実際に行う常に「監視するために覗く」という行為を見せることによって自然と我々の視線もそちらへ誘われるようになっています。非常に実際の姿や生活をほとんどみることができない我々の感覚は既に皇室の中を覗く心境です。表現に語弊があるかもしれませんが、ある種National Geographic番組を見ている心境にすらなりました。と、同時に常にだれかの視線に晒されなければいけないモルモット的存在と受け取ることもでき、天皇が平家蟹を解説する様はまるで箱の中の箱という図式を浮き彫りにしました。

    特異な映像について。
    ↑で述べた映像的特徴以外に、目を見張ったシーンがありました。空襲のシーンで、ナマズが火の海と化した大地の上を飛びながらこれまた魚の形をした爆弾を投下し、硝煙で完全に光が遮断された煙と炎の(CGI)映像は、まるで映像的リアリティは欠如させながらもグロテスクで、『ハウル-』のそれを彷彿とさせるかのような映像でした。そういった演出もまた演劇のそれに近いです。後は、執拗に天皇の姿をこれでもかと枠にはめて撮るので、これはもう象徴性を超えていかに抑圧された状況・心理にあるのかを伝えるメッセージ映像の連続でした。ドアの枠から窓枠、枠・枠・枠です。そしてスクリーンの中心からはよくはずされて墨に小さく追いやられるその映像も非常に顕著な映像でした。

    ナラティブの欠如と音について。
    ほとんどロジカルに因果関係を提示されて行われる物語の進行というものはありません。確かに歴史的な出来事がありますが、時間の経過や軸、そして空間は非常に曖昧です。これもまた演劇の幕間、幕間、また幕間みたいな感覚にさせられます。そして物語の連続性の欠如をまるで埋めるかのようにある「音」が執拗に録音されています。それは時計の針が時間を刻む音。もう一つはラジオのチューナーが電波を拾う音です。抑揚のないシーンの連続の中で、同じリズム、同じ周波数の音を延々と聞かされる、まるで60年代の実験映画を見ているんではないだろうかという錯覚にすら陥りました。このストレスはかなりなものでしょうし、うつらうつら来ている人たちは1人や2人ではありませんでした(苦笑)

    反戦?反米?
    扱う時代設定柄、戦争という二文字は背景として非常に強いのですが、戦争というもの自体もこの映画ではより天皇の特異性を浮き彫りにするための装置でしかないように思えました。つまり、反戦的だとかいう姿勢はあまり見て取れないというか、そこに映し出されないのです。むしろ、目に付いたのは、占領軍であるアメリカ兵たちが非常に卑しく描写される(マッカーサーは別)ということと、この映画で唯一政治的歴史的な瞬間をかもし出す、天皇が広島・長崎の原爆投下を非難した時に、アレルギー的に苦虫を噛み潰したようなマッカーサーがパールハーバーはどうなるんだと切り返すシーンなどをみても、(やはり自分の日本人としてのアイデンティティがそう見せるのかもしれませんが・・・)ソクーロフ監督は反米的な意思を織り込みたかったのだろうかと考えさせられました。

    まとめとして。
    最初に言ったように、まだまだぼやけているところが多くて、これ以上はまとまりそうにありません。全体像を捕まえるにはこれまた先日の『Takeshis'』じゃないですが、もう何度か見る必要がありそうです。最後に私的感想として、人が人であるという宣言をしなければならないというその様態はやはりナンセンスに感じます。そして、勝手な目測で最後には実際の人間宣言の録音されたものが流されるかと思っていましたが、まったく流れず、エンドロール。右下に小さく繰り返し現れる一羽のハトの画は、やはり監督は多からずとも反戦的観念を織り込みたかったのかなと思わされました。私の前の列に日本人の女の子3名が座っていましたが、途中からスヤスヤでした・・・(苦笑)気持ちはすごくわかりますが、もったいないなぁとも思いました。。。
    Depper

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    by Corin_Depper | 2005-11-02 03:15 | レビューと考察