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    カテゴリ:Newsアーカイブ( 54 )
    栄誉金獅子賞ニュースで宮崎アニメを少し考える
    まずは一にも二にもおめでたいニュース。雑音はともあれ、長年世界に日本アニメここにありを世界に示し続けてきた宮崎監督にはおめでとう半分のお疲れ様を贈りたい。
    e0039500_21143466.jpg
    ただおめでたいだけでなくて、今回のニュース記事で改めて再認識を求められることもあった。それは以下の引用なのだけれど、どちらもアニメーション映画界が抱える問題を浮き彫りにしている。
    第62回ベネチア国際映画祭で9日、宮崎駿監督に栄誉金獅子賞が贈られた。宮崎監督は、自身の作品が日本で極めて人気が高いのに比べ海外では十分な評価を得られていないとの見方について、気に掛けていないとの認識を示した。 
    [ベネチア 9日 ロイター]
    宮崎監督は「アニメという、映画の銀河の端っこに光を当ててもらって感謝しています。コンピューターの出現でアニメは曲がり角に来ていると言われるが、私たちの道は揺るがない。これからも、白い紙に向かっていきたい」とあいさつ、授与された金の獅子の像を高く掲げ拍手に応えた。
    【ベネチア9日共同】
    宮崎駿アニメはアニメーション映画という枠で見たときに、激動の時代を駆け抜けてきたという感がある。1980年代後半、つまり宮崎アニメ(ジブリアニメと言うべきかな)はアニメーション映画というものを立て直した。アニメーションが映画として立派に興行的にも芸術的にも成り立つのだという証明を日本はもとより、世界に発信をはじめる。『となりのトトロ』は国外でビデオフォーマットでの興行が伸び、その可能性を示した。と同時に、その力強さは、日本国内では絶大で、時を同じくして復活を遂げたディズニーアニメーション映画を数字上いとも簡単にしりぞけてしまう。

    そして、1990年代半ば以降、アニメーション映画界はその概念の根底から変貌を始める。CGの登場だ。ディズニーはフルCGアニメーションの可能性を見出すと、あっという間に(それまで決して友好的関係でなかった)ピクサーを半ば吸収し、今や世界中で数字的にアニメーション映画の主流になりつつある。一方宮崎アニメはCGとの葛藤に入る。セルアニメーションにこだわりを見せる一方で最終的にある程度の共存もしかたなしとの決断に至る。共存による効果かどうかは全く判断材料がないが、少なくとも日本国内では『もののけ姫』映画興行自体の概念を変えてしまい、日本のブロックバスター時代の到来告げると伴に、くすぶっていた世界への配給がようやく本格的に始まりだす。つまり、世界的に見れば根強い信奉者こそ少なくなかったものの、世界的興行ではまだまだ新参者なのだ。であるはずが、『千と千尋の神隠し』のベネチア金獅子賞受賞によって見方が逆転してしまった感もある。

    e0039500_2149580.jpgミレニアムに突入して、ベネチアで金獅子賞受賞により、宮崎映画は日本国内外である種「頂点」を極める。がしかし、アニメーション映画自体の流れはドリームワークス『シュレック』シリーズやその他ビックスタジオの参入もあり、フルCGアニメーション化の一途を辿る。それを宮崎監督自身が痛感しているからこそ、今回の受賞で
    「現役引退した年寄りのためのようなもの」
    [ベネチア 9日 ロイター]
    と皮肉ったに違いない。これでセルアニメは肩たたきなのかと・・・。

    楽観的に見れば、次々とアニメーション作家を輩出しつづけ、世界的にも注目を集め続ける日本アニメはこれからも「アニメ」として独自な発展の一途を辿るかもしれない。だが、悲観的に見れば、「アニメ」という枠に押し込められ、アニメーション映画という枠では異端児扱いを受ける可能性もある。それはとにもかくにも「CGアニメーション」と「セルアニメーション」との関係に置き換えられるだろうし、今回のニュースはまぎれもなくおめでたい報であるとともに、ある種複雑な感慨をもたらしたものでもあった。
    Depper

    参照:
    ベネチア栄誉金獅子賞の宮崎監督、「周囲に目を」 [ロイター]
    宮崎監督に栄誉金獅子賞 ベネチア映画祭 [共同通信]

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    by Corin_Depper | 2005-09-10 21:53 | Newsアーカイブ
    「なみおか映画祭」について少し考える
    これは非常に残念なニュースであると伴に、ある種日本が抱える「矛盾」のストーリーでもあるわけですよね。

    市の教育委員会が市の補助する事業として「日活ロマンポルノ」を扱った映画祭はふさわしくないと補助金をカットしたのに対し、文化庁では「日活ロマンポルノ」作品の芸術性を認めて補助を決定する。なんたる矛盾でしょうか。

    もちろん、映画や映像と芸術性がこれまできちんと分析研究されてこなかった事の弊害でもあれば、芸術であれば映画際で何を上映してもかまわないという極論で測る問題でもない。つまりは「ロマンポルノ」のような性的表現を含む映画映像コンテンツに対する認識なのであろうし、老若男女問わずそのコンテンツ情報を受けるにふさわしいかどうかの議論のはずだ。ここの溝の問題に違いない。

    そうすると、レーティングの問題になってくる。「映倫」がきちんとした映画映像表現に対するレーティング基準を公表しない中で、その溝は埋まるべくも無い。どのような経緯で今回の結果になったか詳細はわからないが、映画祭側と市教育委員会側とでされるべき議論はされたのだろうか。残念なのは、その矛盾よりもむしろ、今回で「なみおか映画祭」が最後になるであろうという事実だ。これは映画界の財産の喪失であるはずだ。

    このような矛盾と溝は早く解決し埋まるに越したことはないが、何時になるのだろう、もしくは何時の日かくるのだろうか?日本映画界に受け手の大家として尽力されてきたわが心の師(直に師事したことはないが・・汗)アーロン・ジェロー氏は早くもアメリカから遺憾の意を表明している。
    "The newspapers report that the Namioka Film Festival, arguable the best of the small film festivals in Japan, is being forced to end after 13 years because of prudishness in government. Namioka earned a great reputation as a small town holding a small festival with good programming and good discussions with filmmakers, but this year's program of 22 films by Kumashiro Tatsumi (World of Geisha, Woman in Red) got the attention of the local education board, which then determined that spending public funds to show roman porno was inappropriate and thus pulled its financial support and refused to rent a hall for screenings. This despite the fact that the national government's Agency for Cultural Affairs has recognized Nikkatsu Roman Poruno's artistic merit and has funded efforts to screen it abroad. This year's festival will be greatly reduced in size and will become the last edition of this event. "

    "Ah, more contradictions in the land of Koizumi."

    Aaron Gerow

    Assistant Professor
    Film Studies Program/East Asian Languages and Literatures
    Yale University
    欧米から見ると今回のような出来事はある種こっけいに映るかもしれませんね。それもまた、日本人としては悲しいところです。
    Depper

    公式:
    2004年第13回なみおか映画祭
    参照:
    <なみおか映画祭>今年限り ポルノ上映で補助金打ち切り [毎日新聞社]
    日活ロマンポルノ悲しき運命 [メリケン国からこんにちは。]
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    by Corin_Depper | 2005-09-10 00:01 | Newsアーカイブ
    映画『太陽(The Sun)』について少し考える
    e0039500_18184735.jpg9月2日からロンドンを皮切りにArtificial Eye配給のもと、ロシア人アレクサンドル・ソクーロフ監督作品『太陽』がイギリスで公開されている。BBFCのレーティングはちなみにPGだ。2005年9月号の映画批評誌「Sight and Sound」でも特集記事とレビューが載っている。いくつか映画の外殻になるような記述があるので、(勝手に訳を付けて)引用しながら少しこの映画の構造を探ってみたい。

    (俗に言うSpoiler・ネタばれということもあるかもしれません。)
    e0039500_20224821.jpg
    残念ながら、日本での公開の予定は決まっていないどころか、日本の映画データベース(AllCinema Online / JMDB)にもまだアップされてもいない状態。未公開映画でもデータベースには載るはずなのだけれど・・・。だいたい予想はつかなくもないが、このような海外の映画人たちが製作した日本を描いている映画を、日本人が鑑賞できないということは悲しい事実でもある。「違う」という人が居る事もわかるが、『ラストサムライ』と何が違うのだろうか。

    この作品はまずソクーロフ監督の「Men of Power」シリーズ4部作(3部作とも言われている)の3作目にあたるようだ。監督は特集記事の中でこう言っている。
    ソクーロフ監督: この映画はドキュメンタリーでもなければ、政治的な映画でもない。日本で当時何が起きていたか我々はもう知っている・・・私が表現したかったのはアートであり、人物の人生である・・・私はHirohitoの特殊で非日常的な環境に囲まれた人生に惹かれた・・・と同時に彼は直接的に戦争、殺戮、悪といったものとも背中合わせであった。その状況自体はもうほとんど架空の伝説みたいなものだ。私は独裁者の映画を作ったわけではなく、誰よりも特異な飛びぬけた存在の人物について作ったのだ。
    ↑のような監督のコメントが映画内容に対する意識を物語っている。そして特集記事の執筆者は更に映画的考察を深める。
    この映画が2月にベルリンで上映された際、日本人の反応は温かかった。・・・日本の配給会社はその映画に対する興味を隠さなかったし、日本の皇室で特別上映できないかなどの交渉もあった。
    しかし、日本には上陸しなかったわけだ。もしかしたら、皇室上映はされたのかもしれないが・・・。そして内容に関しては、監督自身が言うようなアート性も指摘している。
    この映画はレンブラントの作品を想起させるようにデザインされている。照明は、特にHirohitoが彼の庭にたたずむ画は、とても色彩豊かでかつ暗い。
    e0039500_233050100.jpg

    確かに↑の画像を見る限りでは、色合いは落とされ、明暗がはっきりと強調され、戦前のドイツの表現主義映画のそれを彷彿とさせてくれる。そして最後にこの映画がある種の「Buddy Movie(友情映画)」としての様相を呈していると指摘し、映画の表現が主に人物像の研究であると位置づけている。

    日本にこの映画が配給・上映されない理由も、されているとすればどこのプロセスで阻害されているのかも推測の域を出ないが、更にすごく繊細な事象を扱った映画であることは間違いないのだが、やはりこの手の映画が上映されないような日本映画界であってほしくない、と思うのは私だけだろうか。。。
    Depper

    参照:
    IMDB:『Solntse(太陽)』
    昭和天皇の苦悩描く…「太陽」ベルリンにて初上映 [サンケイスポーツ]
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    by Corin_Depper | 2005-09-05 23:38 | Newsアーカイブ
    『Takeshis』とベネチア映画祭で少し考える
    にほんブログ村 トラックバックテーマ ヴェネチア国際映画祭へ
    ヴェネチア国際映画祭
    e0039500_22251853.jpg北野武監督作品としては前代未聞の完全秘密主義を貫いての、ベネチア映画際での突如公開の衝撃はやはり相当なものだったようです。カンヌ映画際がウォンカーウェイ監督の『2046』を待ったように、ベニス映画祭もまた北野監督の『Takeshis』を待った。それが故のサプライズ上映でもあったのでしょう。つまり扱いが破格。

    実はこの前のカンヌ映画祭で既に製作発表をし、映画自体の概要も欧米の関係筋には漏らしていた。一般には「500%北野武」という触れ込みしかなかったが。その辺りに映画人北野武の戦略が見て取れる。映画祭の最大限活用。欧米の新北野批評家への絶大な信頼とパイプ。この二つが彼の映画を支えてきたと言っても過言ではない。

    (もう既にプレス用試写もされてるし、映画際でもコンペティション部門作品として上映もされたが)映画祭開幕と同時に欧米の関係者に知らされた映画概要と北野監督自身の解説が早速回ってきたが、日本の報道に明かされている情報はそのほんの一部なのだ。既に、鑑賞した人間にとっては話は別だが、一般に向けられた報道ではまだその大部分をベールに包ませている。日本国内向けにはそれもまた戦略なのだろう。

    今内容を論じてもしょうがないが、ビートたけしのみならず、ついに映画監督北野武というエゴをスクリーンの中に置いたその行為だけでも、この映画は見るに値する。たとえどんなに実験的、前衛的、脱ビジュアルスペクタクルであったとしてもだ。彼は自然に揺れてしまっていた振り子を今や自身で最大限に振る術を持ってしまったのだろうか。

    e0039500_22484173.jpgこれまでの集大成と語る北野武監督。それは同時に監督作品の第三期の終わりを示すものなのだろうか。いずれにせよ、最終的な彼の戦略は『Zatoichi』と対極をなすであろう『Takeshis』がベネチア映画祭で受賞という肩書きを得て、『Zatoichi』に匹敵するであろう興行を上げることなのかもしれない。それが達成されれば、ある意味、まさに北野武映画監督と北野映画自身にとって集大成になることは間違いない。

    既に国内では巨匠と言われ、『Takeshis』が総合的な成功を収めたとき、やっと日本映画界は黒澤明という大いなる遺産から一つ脱却できるのかもしれない。

    Depper

    追記:
    予想したとおり、この数日でおびただしい量の記事がそこかしこに溢れかえった。「ベネチアの観客を困惑させる」と、堂々と公言しての上映、そして実際の困惑振りにその映画の内容に自らの表現に自信を深め、「よかった」と残しての帰国、全てに映画監督として確固たるアイデンティティが求められることだ、それ無しにどれ一つとってもできることじゃない。そして早くも内容に関する議論が欧米では始まっている様子。レビューなどを早速垣間見ても、
    興行力は?、北野武映画としては「最高傑作」、それもこれまでの北野映画を全て見ている必要がある
    というところが着地点のようだ。どうやら相当な「プライベートシネマ」と言えそうだ。過去の作品とリンクさせるような引用や表現が多々あるのかなとも思う。
    e0039500_14175827.jpg

    そしてどうやら、先日ロシアAlexander Sokurov監督作品『The Sun』をリリースしたイギリスの配給会社「Artificial Eye」が『Takeshis』の配給権も買ったようだという情報も入ってきた。10月終わりのロンドン国際映画祭で見ることができるかもしれないというニュースはうれしい。

    最後に、↓の記事のタイトルを眺めると、「たけし」「北野武」両者の呼び方に一貫性がない。『Takeshis』をみることで、いかに映画監督北野武という「自己と自我」そしてビートたけしという「自己と自我」とが相並びつつも同一ではないか、をそろそろ把握して記事にしてもいいのかな、と思う。

    かの有名な『市民ケーン』がそうであったように、『Takeshis』はもしかしたら後世で映画史に残る傑作と言われるようにになるのだろうか。映画監督北野武としては堂々とそこを見据えているように見えて仕方が無い。

    参照記事一覧:
    北野武監督、ベネチア国際映画祭にサプライズ出品 [ロイター]
    突然たけしにベネチアが驚いた! [日刊スポーツ]
    北野武監督が新たに挑戦“体感映画”で「最後の締めくくり」 [サンケイスポーツ]
    たけし最新作ベネチアでベール脱いだ [スポーツニッポン]
    たけし、主演男優取る! [スポーツ報知]
    Takeshi produces film with new type of beat [Mainichi Daily News]
    ベネチア映画祭:北野監督作品を公式上映 [毎日新聞]
    新作刺激的すぎて、たけしも「ヘトヘト」 [スポーツニッポン]
    北野監督の「TAKESHIS’」公式上映…反応はイマイチ [サンケイスポーツ]
    北野武監督の「TAKESHIS’」、ベネチアで上映 [読売新聞]
    「主演男優賞」欲しい、北野監督 「中日スポーツ」
    北野監督最新作、ベネチアで「サプライズ上映」へ [Asahi.com]
    北野作品がベネチアで追加出品 [デイリースポーツ]
    たけし映画にベネチア「???」 [日刊スポーツ]
    たけし帰国「ついでの取材か?」 [日刊スポーツ]
    e0039500_7334373.jpg
    『Takeshis’』ベストレビュー:
    Twitch TIFF Report: Takeshis' Review
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    by Corin_Depper | 2005-09-03 22:25 | Newsアーカイブ
    伊東美咲さんら勝訴で「パブリシティ権」について少し考える
    名誉棄損:「ブブカ」に支払い命令 伊東美咲さんら勝訴

    今回のニュースを知るにつけ、目を見張ることは、伊東美咲さんたちが名誉毀損訴訟に勝訴しどうにかこうにか各自11万円という賠償金を勝ち取ったということよりも、むしろ個人的には読売新聞のみが記事にした↓
    原告は、記事中で肖像写真を無断使用されたことによる「パブリシティー権」の侵害も主張したが、「著名人に関する情報発信を、著名人自らが制限する権利はない」と退けた。
    (2005年8月31日22時48分 読売新聞)
    という、「パブリシティ権」についてである。

    実は日本は欧米に比べてこの「パブリシティ権」についてあまり整備されていない。そしてこれは余り表立って知られていないかもしれないが、その未整備さが映画などの映像研究の足かせになっているのだ。

    例えば、何か映画作品の詳細分析研究をするとする。そうすると、不可欠なのはそこに映っている映像自体を議論・分析することで、論文にするならその映像のキャプチャー画像を並列して議論することは欧米では当たり前の作業になっている。つまり、学術的な情報・研究媒体において、そういう映像・キャプチャー画像の使用と結果として学会誌や学会発表などでの使用もかなり大きな範囲で認められているというよりは、大きな障害と制限が余り無い。そして、日本はそうではない。

    更なる弊害は、例えば海外の出版社が日本映画などに関する学術書籍を出版しようと考えたときにも、その映画の製作・著作権元に(はたまた肖像権などで出演者個人にもなんてことも)欧米では考えられないような金額を出さなければならないシステムになっている。これでは、出版社は二の足を踏むし、執筆者もまた然り。つまり、それでは研究が陽の目を見ないし、閉塞する大きな要因になる。

    それらの事情を加味すると、今回の判決の一つとして、「著名人に関する情報発信を、著名人自らが制限する権利はない」と原告の主張を退けたことは、弊害脱却の貴重な第一歩となる可能性は高く、海外で日本映画・映像関係の研究をしている研究者にとっても朗報なのだ。だから、個人的には「名誉毀損」よりもこちらの「パブリシティ権」に関するニュースをより詳細に伝えて欲しいし、これを機会により日本における「パブリシティ権」の法整備につながればと希望を抱きたい。
    Depper

    参照:
    毎日新聞
    読売新聞
    東京新聞
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    by Corin_Depper | 2005-09-01 21:07 | Newsアーカイブ
    『蝉しぐれ』について少し考える
    Excite芸能ニュース:染五郎、蝉しぐれ完成会見

    e0039500_2593153.jpg映画『蝉しぐれ』の完成披露会見の記事だが、まず記事タイトルの頭に染五郎というスター役者の名前を据えるのは、なんというか、日本メディアの常套手段か、というのは放っておいて、押さえるべきは2003年にNHK総合テレビ(2003/08/22~2003/10/03)でドラマシリーズとなっていたという事実と、またもや藤沢周平原作の「蝉しぐれ」(文春文庫刊)ということか。




    e0039500_311588.gifこの映画製作にかの山田洋二監督は携わってないようだが、TVシリーズの脚本家(黒土三男)が今回脚本・監督と務めているようだ。明らかに、藤沢周平というネームバリューと、映画『たそがれ清清兵衛』の批評・興行の成功を受けての流れなのだが、個人的に、山田洋二監督のいわゆる「寅さん」流メロドラマの流れだけは汲んで欲しくはない。90年代に入るまでの日本映画=現代劇メロドラマのような図式と停滞を時代劇ブームと言われているからと言って、時代劇=人情メロドラマという図式に摩り替えて世襲してしまうのではなく、同じ遠藤周平原作でも表現方法又は表現者によってこうも違うんだ、というところを見せてくれる作品であって欲しいなぁと希う次第。TVシリーズの方を見たことがある方なら大体想像が付くのだろうが・・・。どうなのだろうか。。。

    それにしても、遠藤周作が一貫して描く「海坂藩」のおかげで山形はフィルムコミッションから観光、映画文化(もともと山形国際ドキュメンタリー映画祭などで名高いが)ともども目を見張るものがある。どうか、こういう流れをおきまりの「停滞」という現象へと終わらせて欲しくないところだ。でなければ、今の時代劇ブームも観客(受け手)があったのもので、一度「停滞」してしまえば、また氷河期を経験せざるを得なくなる。文明開化以前の日本、つまりジャンルでいうところの時代劇になる時代は、日本にとっては大きな遺産であり、この遺産は世界に向けて国境を越えて親しまれ得る日本の文化なのだから、その可能性を「停滞」ではなく「発展」させて欲しいところだ。
    Depper

    公式:
    『蝉しぐれ』公式HP

    参照:
    http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322048
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    by Corin_Depper | 2005-09-01 03:01 | Newsアーカイブ
    「日本最古のアニメ」について少し考える
    最古アニメ?:1900年代初頭、京都市の旧家で見つかる
    e0039500_2305395.jpg
    まず最初に、これはアニメーション映画界において画期的なニュースでまさにEpoch-making Discoveryである。がしかし、ニュースの記事自体には突っ込みどころが満載でもある。

    一つは、これは日本国内と世界的な基準の違いでどうしようもないところなのだろうが、「アニメ」と「アニメーション」との違いだ。世界基準でいうと、「アニメ」は用語として“日本のアニメーション”を指す。がしかし、日本では「アニメ」というと、“アニメーション全体”を指して使われている。どちらが正しいという議論ではないが、このダブルスタンダードは皆が周知とするべきところで、記事を書くメディアの方々には特にきちんと認識・区別して使ってほしい。
    津堅さんによると、米国やフランスで最初にアニメフィルムが作られたのは1907年前後で、今回見つかったフィルムとほぼ同時期。「外国製を参考にせず、日本独自の方法でアニメが作られた可能性がある」と話す。
    毎日新聞 2005年8月20日
    e0039500_324072.jpg上記したように、世界基準でみると「アニメフィルム」は日本製であるから、それが米国やフランスで作られること自体に引っかかってしまう。

    そこに目をつぶったとしても、米国やフランスが最初に作ったアニメーションは1907年前後ではない。もし、そう言いたいのであれば、せめて“商業的に作られるようになった”と限定してもらいたいところである。なにせ、1890年代には、映写する装置や映写の仕方も異なるが、個人レベルでセルフィルムに書いたものを映写して見世物的に一般公開していたことは周知の事実であるから。セルフィルムをつかったアニメーションという限定的な枠を伝えないと、映写する必要がなければ、日本の絵巻などが最古と認識もされうるということ。まぁ、それは少しばかり極端な言い方だけれども。。。少なくとも英語版の同ニュース記事には“Japanese Animation”という形で表現されており、その他用語に一貫性がある。そしてなぜか使われている←画像もよりコマが長いもので情報量が多い。
    近世の映像文化に詳しい松本さんが、映写機3台や外国製アニメなどのフィルム10本と共に入手した。製作方法や一緒に見つかった映写機の製造年代から、日本最古のアニメフィルムと判断したという。
    毎日新聞 2005年8月20日
    更に欲を言えば、どのような映写機で映写できるものが発見されたのかの詳細が欲しいところなのだが、発見入手者の大阪芸大非常勤講師(図像学)の松本夏樹さん(53)と同芸大非常勤講師(アニメ史)の津堅信之さん(36)達が日本映像学会の機関誌に詳細を発表するとのことなので、それを楽しみに待ちたいところだ。できれば、同時に英語で機関誌英語版ICONICSでも発表して世界に向けても発信してもらいたい。もちろん、その時は世界基準で用語を使って・・・
    Depper

    参照:
    *http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/news/20050820k0000e040019000c.html

    *http://mdn.mainichi-msn.co.jp/entertainment/archive/news/2005/08/20050820p2a00m0et007000c.html
    (英語版)


    追記:より詳しいニュース記事を見つけたのでリンク↓
    http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200507300041.html
    この2作品は、原画をカメラで1コマずつ撮影して制作されている。今回見つかった作品はカメラを使わず手法が異なるため、津堅さんは「厳密な意味で現在と同様のアニメと言えるか、という議論は残る」としながらも、「明治に動画があったことは大変な発見」と評価している。
    asahi.com 2005年07月30日

    ↑闇雲に日本最古のアニメーションと言っていないことが判って少し安堵しました。やはりアニメーションの定義付けからはっきりさせない限りは“最古かどうか”という議論は成立しませんね。

    参照:英語
    http://www.midnighteye.com/features/pioneers-of-anime.shtml
    'Pioneers of Japanese Animation at PIFan' Midnight Eye

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    by Corin_Depper | 2005-08-21 03:26 | Newsアーカイブ
    全米興行収入8月12-14日を少し考える
    以前Corinが全米興行と↓の表で4位にランキングされている『Weddeing Crashers(ウェディングクラッシャーズ)』の記事を投稿していたので、続報として少し考えてみる。

    順位                          興行収入
    1.   Four Brothers ---------------2070万ドル
    2.   The Skeleton Key--------------1580万ドル
    3.(1)The Dukes of Hazzard------------1300万ドル
    4.(2)Wedding Crashers--------------1200万ドル
    5.   Deuce Bigalow: European Gigolo--------940万ドル
    6.(3)チャーリーとチョコレート工場---------730万ドル
    7.(6)皇帝ペンギン-----------------670万ドル
    8.(4)Sky High-------------------610万ドル
    9.(5)Must Love Dogs----------------460万ドル
    10.   The Great Raid----------------340万ドル
    [ロサンゼルス 14日 ロイター]

    e0039500_8195535.jpge0039500_8201788.jpg『Wedding Crashers』が前週2位から4位に下がるもいまだ健闘中。やはり注目は上位2作品。『Four Brothers』はドラマミステリーでかなり低予算で作られている模様。全米での総興行売り上げが落ち込む傾向の中で、何百億という大予算で製作された映画が軒並み伸び悩んでいる感があるが、Four Brothersのような低予算映画の興行が伸びると、これから低予算・高収入の映画作りが今一度見直されるのかもしれない。コメディなどは比較的低予算で比較的安定した興行を上げるジャンルとされていたが、ある意味『Wedding Crashers』はその枠を飛びぬけた例だろう、既に今までの興行成績が1億6千万ドルを超えている。いわゆるBlock Buster(大ヒット)映画の仲間入りだ。

    初登場2位に入ったのはThe RingThe Ring 2の脚本家Ehren Krugerが脚本を書いたケイトハドソン(Kate Hudson)主演のThe Skeleton Key(スケルトンキー)』。先日ロンドンでも劇場公開されていたが見ずじまいで帰宅・・・Or2 これまたホラー・スリラージャンル映画だ。この時期にリングの看板背負っての公開なのでよっぽどのことが無ければ無難に興行収入を伸ばすと予測される。
    e0039500_8245823.jpg

    そして最後に個人的に着目するのが皇帝ペンギン。セミドキュメンタリー映画でここまでの興行収入は大健闘というところだろう。配給国によってナレーションや吹き替え形態も違うようだ。ぜひ見て見たいところだが、イギリスでは現在劇場公開されていないようだ・・・残念。現在これまでの興行成績が3千7百万ドル。ここからどれくらい伸ばすのだろうか。日本の成績と比べてみるのも面白いかもしれない。
    Depper


    参照:
    USA Weekend Box-Office Summary

    参照記事:
    Excite エキサイト : 全米興行収入トップ10
    Excite エキサイト : 全米興行収入、「Four Brothers」が初登場首位

    参照ブログ:
    見てから読む?映画の原作

    公式:
    『The Skeleton Key』
    『Four Brothers』
    La Marche de l'empereur(皇帝ペンギン)(アメリカ)
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    by Corin_Depper | 2005-08-16 08:45 | Newsアーカイブ
    映像コンテンツに対するレーティングを考える
    夕刊フジブログ: 松沢神奈川県知事を直撃…「ゲームで殺人は、やりすぎ」

    e0039500_1162621.jpg↑の記事を読んで、「またか・・・」という思いに詰まされる。これは今や映像コンテンツという枠組みで大きな存在であるゲームソフトに関する地方行政の介入による、すったもんだ。米国製のアクションゲーム「グランド・セフト・オート3(GTA3)」(発売元:カプコン、プレイステーション2用)を有害図書に指定した一件が未だに物議をかもしている。

    映画やビデオを含め、映像コンテンツに対するレーティング(自主規制)機関にそれなりの権威が社会的に無いことと、その一連の組織機関構造自体の不透明さが今回のような事例を引き起こしてしまうのだ。つまり、日本のレーティング機関が欧米におけるそれ(例えば、アメリカのMPAAやイギリスのBBFC)と比べて未成熟であり、また充分な研究が行われて来なかった当然の結果でもある。(映画・TV学を始め、アカデミックな映像研究自体が日本ではまだまだ未発達なのだからしようがないところ)要するに、日本における映像コンテンツに対するレーティング機関が一枚岩になっていない現実と、そのレーティングの判断基準の曖昧さが産み出す弊害だ。

    e0039500_9242143.gife0039500_9243616.gif





    なんでも欧米に追随せよ、と思っているわけではなく、日本独自のレーティングシステムを持ってもいいわけであるが、少なくともその成熟度を増して欲しいところである。事実、アカデミックな性質とは相性の悪い「感想・印象論」が根強い日本の批評界も、それはそれである種日本の批評文化なのではないかと捉えることも可能だからだ。そもそも映倫が規定するレーティングは4種類しかなく、BBFCの8種類、MPAAの5種類とその内容を比べても至って平素で、分類の理論的な根拠が乏しい感が否めない。
    e0039500_952027.gif

    何よりも寂しいのは、映倫↑の公式HP自体が2004年まで無かったことと、その公式HPさえコピーライトが2004年から変えられていない事実。。。(取ってつけたようなHPでも無いよりは、はるかにましなのだが) 救いは幾つか他では余り拝めない統計チャートが載っていることだが、その統計も中途半端感が否めない。どうせなら、ここまで載せないとという痒い所に手が届いていない。・・・と、グチだらけになりそうなので、映倫に関してはここまで。

    話は戻るが、一つ驚いた事実は、コンピューターエンターテイメントレーティング機構(以下CERO)なるものが2003年に法人格を取得し、独自のレーティングシステムを構築していたということだ。そしてそのシステムの概要も至極しっかりとしたもので、明確文言化されている。松沢神奈川県知事はこう述べている↓
    「業界がゲームソフトのレーティング(年齢による購買基準)を設けていることは知っています。したがって、われわれは18歳以上への販売まで禁止するつもりはない。今後、指定商品を増やす気もありません。業界だって、行政にとやかく言われず自主的にやりたいでしょうし、そうして(=自主規制して)くれればいいんです」
    「有害図書指定」の持つ性質や有益性を語らずにレーティングの視点からのみ判断をすることは危険なのだが、つまり、完全にCEROのレーティングを無視し、県が条例として二重のレーティングを課すということのようだ。レーティングの議論が行われること自体は個人的に歓迎だが、この知事の姿勢には賛同できない。こういう職権乱用というべきか、裁量の乱用というべきか、レーティングの二重化はレーティング自体の権威・存在価値を薄めてしまうであろう。つまり知事の思惑とは逆に作用する危険が十二分に考えられる。
    e0039500_10113594.gif

    更に知事はこうも発言している↓
    「私には、ゲーム業界をつぶす意図などは、まったくない。一言で言えば、子供相手にテレビゲームで殺人を体験させるというのはいくらなんでもやりすぎでしょう、ということです。今回の規制は、そのことを業界に伝えるための、一種のエクスキューズ(口実)です」
    「もちろん、テレビゲームが青少年の成長に悪影響を与えるかどうかについては、正式な研究結果もまだ出ていない。それは私も十分分かっています。しかし神奈川県には、悪影響を与えそうなものから青少年をなるべく遠ざけようという趣旨の青少年保護育成条例があります。その条例にのっとって、今回の指定に踏み切ったわけです」
    知事がどこまでレーティングとその意義について把握しているかは定かではないが、研究結果が出ていないということを自覚しながら、バーチャルな世界での殺人行為=青少年には有害という安直な自己認識のもとで条例の施工に踏み切るという行為をしていることになる。そのソフトにCEROがレーティングをしているかどうかは確認できなかったが、既に18歳以上対象で売られている。見方によれば、知事は日本が煮詰めていかなければいけない議論に一石を投じたわけであり、その反響が議論の必要性を物語っている。言ってみれば、これこそが日本が抱えるレーティングシステムの現状をそのまま体現しているのではないだろうか。

    これから映像に対する真摯な研究(体系化)がなされ、日本の日本による日本のためのレーティングシステムの一日も早い成熟を望むのは私だけだろうか。映像コンテンツ=エンターテイメントとしてしまう日本の気質が改善されない限りその日が来ることはあまり近くないように思ってしまったりもする。。。先は遠いのか、近いのか。
    Depper

    参照:
    http://matsuzawa.cocolog-nifty.com/(松沢知事ブログ)

    追記:
    CESA(コンピューターエンターテイメント協会)というゲーム一般を取り扱う機構があるようで、CEROはここと連携してレーティングを推し進め、CESAもCEROのレーティングと販売側の自主規制の強化を推進しているようだ。

    参照:
    CESA、家庭用ゲームソフトの販売自主規制を発表

    より詳しい因果関係を知りたい人↓
    http://d.hatena.ne.jp/kitano/200507
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    by Corin_Depper | 2005-08-15 10:36 | Newsアーカイブ
    映画発ドラマ『着信アリ』
    「着信アリ」菊川怜でドラマ化 (エキサイト : 芸能ニュース)

    e0039500_10194015.jpg映画で人気を博し、シークエル(続編)も作られた映画『着信アリ』が今回10月スタートの金曜夜11時15分枠のテレビ朝日によってドラマ化をされることになった。主演は女優の菊川怜(27)とのこと。記事にもあるように今や世界的に呼ばれる現代のJ-Horror(ジャパニーズホラー)”トレンドの中心的存在と言っても過言ではない映画のTVドラマ化である。

    ホラーに詳しくない私が言いたいとすることは、“Jホラー”トレンドではなくて、むしろ近年の映画のTVドラマ化の隆盛についてだ。エンターテイメント情報雑誌「日経エンターテイメント」が8月号に興味深いチャート(↓がチャートの引用抜粋)を載せていたのを見て、これまでのぼんやりとした認識から明らかな潮流であるとの認識・確信に至った。

    放送年月         タイトル

    97年 7月期 『失楽園』(日テレ系)

    99年 1月期 『リング最終章』(フジ系)
    99年 7月期 『らせん』(フジ系)

    00年 4月期 『アナザヘヴンeclipse』(テレ朝系)
    00年 7月期 『催眠』(TBS系)

    02年 7月期 『サトラレ』(テレ朝系)

    03年 7月期 『ウォーターボーイズ』(フジ系)

    04年 4月期 『愛し君へ』(フジ系)
    04年 7月期 『ウォーターボーイズ2』(フジ系)
            『世界の中心で愛をさけぶ』(TBS系)

    05年 7月期 『いま、会いにゆきます』(TBS系)
            『海猿』(フジ系)
            『がんばっていきまっしょい』(フジ系)
            『電車男』(フジ系)
    05年 10月期 『着信アリ』(テレ朝系)

    資料:「日系エンターテイメント」2005年8月号P75

    チャートを見てもらうと、一目瞭然なのだが、映画が興行的成功をするにつけ、その後TVドラマシリーズ化をされるというのをここ1~2年で見てきた。個人的には2003年の『ウォーターボーイズ』からこの動きは断続的に活発化し、フジ・TBSに続いてテレビ朝日が追随した、と見る。興味深いのは日テレが一つもしていないことと、フジの依存ぶりだろうか。やはりというべきか、更に面白い点は7月期に集中していることだろう。97年~02年までは途切れ途切れな感はあるがホラー・カルトな作品が多いために夏に集中するというのは容易に理解できる。しかし、それ以降はホラー・カルト作品が姿を消したにも関わらず、依然として夏場のクールにドラマ化されていることである。実際の映画の興行成績や封切りの時期等を比較交渉しないとこれ以上はなんともいえないのだが・・・。しかし、04年で3作。05年はこの『着信アリ』で5作目ということになる。この流れをトレンドと言わずしてなんと言おうか。
    e0039500_10503310.jpg

    映画『リング』以来続々と国境を越えていった“Jホラー”映画が、ハリウッドでのリメイクの続発など一つの潮流を世界にもたらしたように、国内ではTVドラマ化という一つの潮流を生み出していたことになる。日系エンタの記事にもあるように、テレビ局や芸能プロダクションが映画製作に出資する近年、この映画発ドラマという現象がいずれ日本映画界にどのような恩恵もしくは弊害をもたらすのか、これからそれを両の眼を見開いて見届けねばなるまい。

    Depper

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    by Corin_Depper | 2005-08-10 11:13 | Newsアーカイブ