• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    『ブラザーフッド』の優等生的構造について少し考える
    e0039500_0591084.jpgDVDにて韓国製作映画『ブラザーフッド』を鑑賞しました。優等生の映画だなと思わされました、と同時になるほどなぁと思わされたところを少し解体してみようかと。

    前提として、この映画は戦争映画とまず最初に銘打っていいでしょう。常にナラティブの軸が戦争ですし、その軸から主人公2人も離れることができていません。そして、この映画は戦争映画の中でも陸での戦争映画ですね。航空機は下から眺めるだけですし、パイロットなどの顔は一切出てきません。もちろん海でもないことは明白。更に空・海がロマンとスペクタクルであるなら、地上戦映画ジャンルと言えば「リアリズムとヒューマンドラマ」、こうした起源は『西部戦線異状なし(1930)』などで確立されたもので、その古典的オーソドックスなポイントをおさえているという意味も込めて優等生です。

    少し他のレビューも眺めて見ましたが、『プライベートライアン』と結び付けられているものが非常に多かったです。大規模な地上戦映画と衝撃的な銃撃戦などの描写もそうでしょうが、これはビジュアル的な影響もあるだろうなあと思います。eiga.comの映画評では骨格が『プライベートライン』と言っていますが、地上戦映画ジャンルの骨格と受け取って、その骨格を↑出述べた「リアリズムとヒューマンドラマ」とするならば、その骨格は『西部戦線異状なし』から来ているものと思われます。とりあえず、『ブラザーフッド』のビジュアル操作を比べてみましょう。

    e0039500_1553336.jpg

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    一目瞭然ですが、どう見ても構図が同じですね。『ブラザーフッド』製作側がこれを意図してマーケティングをしたのなら優等生です。逆に無意識的に我々が比べてしまうのも無理ありません。

    では、少し(かなり簡単に)中身の構造について。『西部戦線』は若者の主人公の無垢な視点で描かれますし、それが現実味を持たせます。そういう意味では『プラトーン』に近い。『プライベートライアン』は若者兵士をまとめるいわば会社で言えば中間管理職的立場の視点で、どちらかというと国、つまり「公」を背負っている立場の視点ですので、逆に統率する若者の私的感情が浮き彫りになります。『ブラザーフッド』ではこの両者が同時に主人公として存在します。

    視点をジェンダー的に変えると、戦争映画というよりも、目的を持った男の集団(ヤクザやマフィアなんかもそうですね)には自然と父親像、母親像を作るのが映画ジャンルでいう常套手段です。『プライベートライアン』の主人公は隊を束ねる言わば父親的存在です。そして、『西部戦線』の主人公は養われる羽の生え揃わない(兵士として)子供です。(蛇足ですが、『シンレッドライン』ではジョージクルーにーがまさにこの関係をわざわざ口に出して兵士に説きますね。『プラトーン』では主人公がまさに上官二人の間の子供だと吐露しますね。)そして、『ブラザーフッド』にはこの両者が同時に二人の主人公として存在します。

    これらのあわせ技一本とした構図は、優等生のある種の冒険というか挑戦として注目に値しますし、どちらの立場にも感情を移入させることができるので、より広い客層を取り込める。更に面白いのは、父親的存在がすごく私的感情で動くのに対し(共産主義も民主主義も関係ない)、子供の立場であるものがすごく社会常識・規範(常にモラルで物を見る)で動く。更に更に言えば、兄貴の方はすごく精神的にホモであるのに対し(少なくともそう思わせる描写をしている)、弟はいわゆるホモに対する恐怖観念(Homophobia)を見せる。なぜ婚約者より自分をとるのかが理解できないのだ。深い(義)兄弟愛というのはある種精神的ホモであると言ってしまえばそれまでだが。
    e0039500_318884.jpg


    そして最後に付け加えるとすれば、ブロックバスター映画には欠かせない構図「家族」と「少年から大人へ」という通過儀礼的なもの。少年(弟)は父親のような兄を盲目的に愛されるところから、反抗し、決別し、そして最後に許すという一連の儀式を済ませて大人になって(自分が今度は父親となる準備を整えて)家族、母の元へ帰っていくのだ。父親的な兄が対戦する北へ寝返ったときその図式は「ダースベーダーとルークスカイウォーカー」であり、最後はその死を踏み台にして最終的な成長を遂げて、それがそのまま映画の終幕となる。ある種のオエディプス(父殺し)儀礼ですね。彼らの体格的な違いを見てもこの構図を強く印象付ける。この構図まで取り込んでしまっているところに、非常に忠実に優等生として製作された映画であることを改めて思わされた。

    『ブラザーフッド』は戦争映画として「優等生」なのだ。こういう教科書に沿った優等生な映画を日本映画界は果たして製作できるのだろうか。この優等生さというか、大衆受けする要素をうまく取り入れたところが、国境を越えてイギリスでDVDリリースということになっているのだろう。
    Depper

    公式:
    『ブラザーフッド』公式HP

    参照:
    『ブラザーフッド (2004)』(Allcinema Online)
    『プライベート・ライアン (1998)』(Allcinema Online)
    『西部戦線異状なし (1930)』(Allcinema Online)
    『ブラザーフッド』映画評(eiga.com)
    ブラザーフッド DVDプレミアム・エディション(アマゾン)
    『西部戦線異状なし』スティール写真集
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    by Corin_Depper | 2005-09-09 03:21 | レビューと考察