• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    『サイドウェイ(Sideways)』について少し考える
    e0039500_20364764.jpg今日は映画の心理プロファイルのKiyotayokiさんのところから(これぞ本当の?)トラックバックで、映画『サイドウェイ』について少し考察をしてみようかと。

    最初に、まず感想。久しぶりに共感というか感情移入をして観れた映画でした。そして何故か一抹のノスタルジーを感じずにはいられないほろ苦いようでまったりとした後味。そんなところでしょうか。

    ということで、感想終わり。

    この映画の醍醐味というか大味な構造はなんといっても、中年の男と、そして、ワイン。このワインの機能がまた乙だと思います。この構図が受けた要因なのではないかなと考えます。簡単に言えば、

    ワイン=女性

    という機能ですね。まぁ、ワインなので「熟成」というのも一つのキーワードかもしれませんが。これがこの映画の象徴性であり、大きな枠組みかと思います。

    ジャンルで見れば、バディ映画(buddy movie)であり、ロードムービーであるわけです。その中年二人組みですがね、男として、つまり男のアイデンティティに関して、色々と欠陥と不安を抱えているわけですよ。つまり、「未成熟」なのかもしれません。

    ×①のマイルスは分かれた元妻の存在に雁字搦め(↑の瓶詰めになっている二人のイラストはまさに象徴的)で作家になる夢をあきらめきれずしがなくやっている英語教師の自分を否定してしまっていて、ワインに関しては絶大な自信を持っているのに、女性に対してはまるっきりオクテで自信無し。つまり、ワインは彼の最後の砦であり、最大のコンプレックスの裏返しでもあるわけです。

    対して、ジャックは俳優でこれからようやく結婚をするところ。つまり夫というアイデンティティを確立しなければいけないという岐路を迎えて、自分の中に眠る動物的な「男」を動物的に女性にぶつけることで再発見しようと試みるのです。

    つまり、彼ら二人は知らず知らずのうちに「去勢(Castration)」されてしまっているわけで、かつてあったであろう自分達の「男もしくは男根」を探す旅にでるわけです。なぜ二人でというと、最終的に「男は男によって是認されること* によって男というアイデンティティを形成すると言われます。それを正当化するのが「結婚前のアバンチュール(バチェラーパーティ)」という名目というわけです。(注*本当に彼らがそう自覚しているかどうかという議論とは全く別物です)
    e0039500_2037882.jpg
    ↑そしてそんな男二人がすること、それは最も性的な男が試される日本で言えば「合コン」英語にしても「Go-con?」です(笑)マイルスはワインにすがり、ジャックは昔取った杵柄で順調に男としての自信を回復していきます。こんなことをいい歳した男女がまるでティーネイジャーのように時間を消費する姿がどうころがっても観客の心を捕まえて話さないのでしょう。

    そしてロードムービーならではの旅の終わりが映画の終わりという局面がやってきて、男二人は友情も確認し、ある種の満喫しながらも最終的な「敗北」と「自覚」をかみ締めて、帰路に着くわけなんですが。二人の行う最後のリデンプション(救済)の描写がまたなんとも言えず象徴的です。

    ジャックは虚勢で固められたマッチョな「男らしさ」を自覚し、それを壊すことによって、夫になり一つ成熟した男性へと変化します。それは俳優という仮面で釣ったように見えた女性にまんまとだまされ、裸一貫にされる。つまり、社会的男性という鎧を全て剥ぎ取られてしまうのです。力の象徴である財力=クレジットカードの入った財布を取り戻しに行くあたり、このアドベンチャーを二人でするここに友情と男の回復が凝縮されてますね。更にはワイン=女性なら車=男性の象徴を正面からぶつけることでも彼の虚勢の男らしさは自ら壊し脱却するという姿勢が見て取れます。これがジャックの救済です。

    一方でマイルスです。彼は結局最後まで「ワイン」から脱却できずに、本来の自分に気がつきながらも虚勢からも脱却できません。そして彼のリデンプション(救済)は大事にしまっておいた自慢の「ワイン」をもっとも自分が嫌うであろう飲み方でガブ飲みし、飲み干します。これがジャックの車と全く同じ機能を果たす救済手段です。これによって、彼は男として人生を自ら先に進めることができるようになり、女性とも真正面から向き合えるようになり、ひとつ成熟をするのです。

    こんなことを考えながら↓にあるようなシーンを見ると、もう滑稽で滑稽で。また、この映画はある種、コメディながらこういう読み方を出来る映画なので、評論家心も存分にくすぐるために、人気をあいまってのアカデミー多部門ノミネートなんでしょうね。やはり、多角度からアプローチできる映画は映画賞にも興行にも相性がいいですね。知った顔でワインを飲む二人の姿↓を見て、他の人は何を思うのでしょうか。

    最後に、この映画での女性はワインのように扱われ、性的男性に対する性的女性としての機能を与えられているだけのように見えますが、女性的な視点で見るとどう映るのでしょうかね。そこに興味もありますが、そこはフェミその専門家にまかせましょうかね・・・だいたい想像は付きますが・・・(汗)
    Depper

    * アメリカの劇作家デイヴィット・マメットは''What men need is men's approval,'' と言っています。
    e0039500_20372686.jpg
    公式:
    http://www.foxjapan.com/movies/sideways/

    一言物申す:
    英題は『Sideways』ですが、邦題は『サイドウェイ』と単数形になっています。単数だと、寄り道みたいな意味しかありませんが、複数にウェイズとなると、「ごまかしの、遠まわしな、回避的な」という暗喩的な意味あいも加わってよりタイトルとして映画に深みを与えるのですがね。そういう意味では、単数にされてしまったことは個人的に非常に残念ですね。こういう繊細さが足りない所業には毎回ウンザリがっかりさせられます。。。
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    by Corin_Depper | 2005-08-30 00:14 | レビューと考察