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『たそがれ清兵衛』で男ついて少し考える
2005年 08月 19日
久しぶりにDVDで『たそがれ清兵衛』を鑑賞。これで見るのはかれこれ3度目か4度目だったのだが、ふとある一つの疑問が脳裏をよぎった。それは、清兵衛は最初からすごくフェミナイズ/女性化(Feminized)もしくは激しく去勢された(Castrated)状態ではないか!ということ。そして、「武士」ではあるかもしれないが、「サムライ(Samurai)」ではないな、ということ。
先に一言弁明しておきますが、これはあくまでもジェンダー的表象という角度からこの映画もしくはあらゆる映画の構成要素を見た場合に見えた一貫性のお話で、表面上の物語とは異なりますし、どちらかというと少しビジュアル精神分析(Psychoanalysis)に近いカタチになりますが、一から映像取り上げてやるつもりもありませんし、これは!Σ(・Д・ノ)ノ と思ったところを羅列してみようかと・・・。 次に、多くの海外での批評・レビューでは彼の父親としての側面が語られていますが。それもそのはず、「父」であるだけで、「男性」ではないからです。名前は出しませんが、どこぞの日本の新聞は古き懐かしの父親像とどこぞのイラストレーターの名前で書かれていましたが、とんでもない。古き懐かしいのは時代であって、清兵衛はむしろその時代にはイビツな現代における理想の父親像なのです(よって極端な男らしさが伺えない)。つまり、プライベートでは「親父」でありさえすればよい状況下で、性的な男性である必要性が全く与えられてなく、なおかつ古き良き家父長的な父親像も持ち合わせてなく(叔父役の丹波哲郎がむしろそれ)、ただただ生活を支える経済的な力だけで、それすらもアイデンティティにできるほど稼げていません。古いかどうかは別として、ありとあらゆる男性が削られている。そんな役柄です、清兵衛。 そして彼は「武士」という身分でありながら、時代柄「武士」をさせてもらえていません。徐々に「武士」である身だしなみは損なわれ(男らしさが損なわれ)刀を鍬や鋤に持ち替えて農作業をやらされ、勤め先では事務ばかり。つまり、男根の象徴(Phallus)である刀の存在価値を全く否定された状況でいわゆる「武士」をやらされているのです。更に更に、聞けば戸田しぇんしぇいのところで習った剣術は、小太刀というではありませんか。男根(Phallus)の象徴である刀すら極端に短いものなのです。もはや彼の男としてのアイデンティティはずたぼろです。逆にそういう環境に安住しているようでもあります。 そして彼が無事お役目を終えて「男」を証明して帰ったとき、そこに「女」である朋江が待っていることは容易に想像が付きました。この後に、朋江を娶り、数年一緒に暮らした後に「兵士」ではなく「武士」として戦いに参加し、討ち死にをしたようですが、彼が身なりも精神も「武士」である状態で人生を閉じたであろうことは想像に難くありません。こうしてジェンダーという側面で眺めてみると、この映画は主人公の「男らしさ」の回復の物語であります。最初から彼の「父性」としてのアイデンティティは揺らがず不動ですが、性的「男性」としては不能でありました。それを最終的に回復させたのはまぎれもなく性的「女性」でした。 時代は変わり、社会では男性の女性化が叫ばれるようになって久しく、この国に「武士」は消え、上っ面の男根を振り回せない現代の男性はどこで「男」を見つければよいのでしょうか。そんなところを見ながら、そんなことを考えさせられながら鑑賞した今回の『たそがれ清兵衛』でした。 Depper 公式: http://www.shochiku.co.jp/seibei/ 参照: http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=238297
by Corin_Depper
| 2005-08-19 14:34
| レビューと考察
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