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  • 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ

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    “映画ファン”、そして“映画”ってなんだろう
    今日とある株式情報番組を見ていたら、たまたま映画業界特集をやっていました。データをもとに産業という視点から分析されていて、それなりに興味深かったのですが、ところどころ全く関係ない発言もあって、少し違和感を覚えたのでメモメモします。

    というのも、GW映画についての話のなかで、オスカーで話題になった『バベル』について、解説者が本当の映画ファンじゃないと理解できない」という旨の発言をし、またその『バベル』と解説者の言うところの“わかりやすい”映画である『ゲゲゲの鬼太郎』とを比較させて、「日本でどれだけ骨太の映画ファンが育ったか知る機会」と位置づけたんですね。要は、『バベル』が興行的に伸びなければ、もしくは『ゲゲゲの鬼太郎』がヒットでもした場合には、日本の映画ファンは“ホンモノ”ではなく、“骨太”でもないということのようです。
    “映画ファン”、そして“映画”ってなんだろう_e0039500_21403716.jpg
    では、『ゲゲゲの鬼太郎』が日本で売れることが、そんなに不思議で、嘆かわしいことでしょうか?もしくは、日本の映画消費者たちの“土壌”や“センス”を疑われるようなことになるのでしょうか?“わかりやすい”映画が受け入れられることが、“わかりにくい”映画が受け入れられないことが、それほど落胆的にとらえられるべき事態なのでしょうか?逆に言えば、“わかりやすい”映画が拒絶されて、“わかりにくい”映画が売れる市場が、成熟しているとでも言うのでしょうか?
    “映画ファン”、そして“映画”ってなんだろう_e0039500_2148186.jpg
    映画は、110年間以上にわたって様々に発展してきました。形式や内容で、それを表現するための編集、演技、サウンドといった技術で、幅を広げてきたのです。ナラティブに関して、例えば形式で言えば、アメリカの古典主義を“わかりやすい”映画とするなら、アンチテーゼとなる独表現主義も、仏シュールレアリスムも、伊ネオリアリスムも“わかりにくい”映画になるでしょう。内容的に言えば、フィクションは“わかりやすい”し、アヴァンギャルドは“わかりにくい”。では、ここで質問。“わかりやすい”映画は“わかりにくい”映画よりレベルが低いのか。“わかりやすい”映画を楽しむ観客より、“わかりにくい”映画を理解できる客、もしくは理解できなくても見に行く客のほうがレベルが高いのか。………すごくナンセンスですよね。どれも映画だし、どの映画を楽しんでも映画を好きであることには間違いないわけですよね。いろんな映画があって、そこに各個人それぞれの趣向があり、考え方があり、好き嫌いがあるのは言うまでもなく当然ですが、それらの個性は優劣とは全く関係ないですよね。
    “映画ファン”、そして“映画”ってなんだろう_e0039500_2151356.jpg
    消費動向として、『バベル』のような社会問題を取り挙げたシリアスで複雑な作品がウケるかウケないかとか、『ゲゲゲの鬼太郎』のような子供にもわかりやすいファミリー映画が売れるとか売れないとかいった視点でなら、投資家としては興味あるデータだと確かに思います。データで映画作品を、またその観客層を分析することは可能です。しかしながら、『ゲゲゲの鬼太郎』と『バベル』マーケットのデータを見ても、日本社会が集団的に映画の消費に関して“骨太”とか“貧弱”とか、“育った”とか“育たなかった”とか、そんな一個人の偏見や価値観でしか測れない分析は成り立ちません。まあ、別にいいんですよ、個人的にそう考えるのは自由ですし、発言がたまたま株為替情報番組を通じて公共の電波に乗って世に出てしまっただけでしょうから。でも、少なからず同じような考え方をする“映画ファン”もいるんだろうなぁと思って、少し悲しくなったのでした。
    Corin

    by corin_depper | 2007-04-24 22:02 | 雑記