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『ゲド戦記』寸感
2006年 08月 02日
先日公開された新作ジブリ作品『ゲド戦記』が余り好評ではないようですね。ざっと一般の反響をネット上で垣間見たところ、なぜ余り好評となっていないのかそのメカニズムが見えてきた気がしたので寸感です。傾向としては、物語、つまりナラティブが分かりにくい、というところでしょうか。もちろん私は未見なので、実際のところは把握しかねます(よってこの記事はレビューや評ではないです)けど、映画の外から見えてくるものを少しばかり。現代(商業)映画批評をする上で映画の内容から外に出た、つまり外郭となるイメージを検証するという作業は映画研究において近年大変重要視されているので、半ばその実践例となれば幸いです。
①ジブリアニメ作品=宮崎駿作品という強烈なイメージとの誤差 これが第一に来るのではないでしょうかね。もしかすると、これに尽きるかもしれません。分かりやすいメッセージ性と物語り進行、それに加えて思春期を迎えた女性の主人公が抱える葛藤とその解決、そしてそれが空であったり、異世界であったりとうまーくファンタシーコーティングが施される宮崎駿監督作品とのギャップが『ゲド』にはあるのではないでしょうかね。いわゆるこうした宮崎駿氏が作り上げてきた「ひな型」を世襲していないであろうということが伺われますね。ここを出発点として、次にいくつか派生するものを以下に。 ②主人公と配役 見たところ、主人公は男性。そしてそこに絡んでくるのも男性のキャラクターのようです。そこに女性のキャラクターはいかに関わってくるのでしょうか。お決まりの従属的役割しか与えられていない場合、感情移入ができない観客層は増えてくるのではないでしょうかね。個人的には、擬似家族のような配役構造になっているかも注目してみたいと思っています。 ③シュールかつ内省的な精神世界感とナラティブ構造 いわゆる、階段を一歩ずつ上がっていくような、一つ一つ問題をクリアしながら主人公が成長をしていくような、そして最後にはさわやかなリデンプションが待ち受けているような、そんな物語進行と構造をしていないのではないでしょうか。主人公のよどんだ内面であったり、葛藤がさしたる解決を見ないうちに、あちこちに流れ着くまま進行ではなく停滞するような、そんな構造をしているように思われます。得てして、こうしたナラティブ構造の映画をうまく消費できるような観客層が(特に日本では)少ないのではないでしょうかね。それに加え、ジブリアニメというステレオタイプとも反駁してしまうのでは、やはり苦しいレセプションとなるのは必然なのかもしれません。 総評として、つまり、多くの観客が抱く、ジブリアニメに対する「予期・期待」にそぐわない作品となっていること、それをいい意味で裏切るという形で受容されていないという点に尽きるのではないでしょうか。最初から宮崎吾朗氏はこうした固定イメージとの戦いを強いられていたわけで、もともと爆弾を抱えていたわけで、もし、これまでのジブリアニメの「ひな型」からの脱皮と自己の作家性の主張に重きを置くのであれば、大変険しい道のりとなるでしょうね。逆に、もしかしたら、彼がジブリアニメのもう一つのイメージや「型」を作り出すのかもしれません。その結果はこれからの推移を見守るしかないでしょう。 さて、この『ゲド戦記』どこまで興行を伸ばしますかどうか、見守ってみたいと思います。「良い/悪い」で二極化されてしまいがちな日本の映画評が多い中で、果たしてどこまで出だしの不評を挽回できるでしょうかね。上記した項目のような部分を分析したようなレビューや映画評が上がってきてくれるといいのですがね。不評を見るに付け、余計に見る気を刺激されたわけでした。見る機会があったらぜひレビューと今回の上記寸感とのすり合わせをしてみたいと思います。 Depper 参照: http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324031/ http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/ff20060728a1.html(Japan Times) http://www.yomiuri.co.jp/dy/features/arts/20060729TDY15002.htm(Daily Yomiuri)
by corin_depper
| 2006-08-02 14:11
| 雑記
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