• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    プロとアマチュアと映像撮影
    最近はとんと記事投稿少なくなってしまっていますが、たまには身の回りに起きた出来事を綴ってみたいと思います。

    先日我がフラットメートの知り合いが大学のバーでライブ演奏をするので記念にビデオを撮りたいとのことで、今や時代遅れになりつつある私のビデオカメラを貸し出しまして、私も現場へのこのこと出かけたわけです。

    まぁ、メリケンの国ではビデオカメラではなく、カムコーダー(Camcorder)であったり、今回はデジタルビデオテープで撮ったりなどはさて置きまして。遅れに遅れたライブ演奏が始まったかと思いきや、ある事件が起きたわけです。

    フラットメートのM君は三脚にカメラ固定で正面から演奏を撮っていたわけですが、1,2曲終わったところで、イギリス人のオジサンが登場。なんと彼からカメラを奪取すると自らステージまで行って演奏をなめるように撮り出したわけです。

    私はやや後方でビールを飲んでいたので、詳しいやり取りはわかりませんでしたが、M君曰く、そのオジサンはどうやらどこぞローカルテレビ局のプロのカメラマンだとのこと。三脚でじっくりとっているM君を見かねて、ライブ演奏ってのはこうやって撮るもんだと見せたかった模様です。

    その後、M君もオジサン方式でカメラを手に持ってステージの四方八方から撮影をするという方式に移行、そのまま最後まで無事撮り終えたわけなんです。まぁ、その様子を傍から見ていて色々と考えさせられたというわけ。

    私は制作者ではありませんし、また製作側の人間でもありません。あくまで撮られたもの製作された物を観るという側の人間なのですが、しかし、アマチュアとしてはその限りではありません。いわゆる私的目的ではカメラを回すわけですよ、えぇ、友人・知人の結婚式などはよく頼まれるわけでして、たまには出される料理や酒に舌鼓なんてことをしてみたいわけですが・・・。

    要するに、何を考えさせられたかと言いますと、そのオジサンはプロのカメラマンとして俺はライブ演奏ならこうやって撮るというのをひけらかす見せたかったわけでして、M君が三脚固定カメラで撮影という方式を選んだのにも彼なりの選択があったわけなのです。どちらが良い悪いという問題では全くないわけでして、撮影の手法によって撮られた映像はもちろん全く変わってくるわけですよね。

    もちろん映像のダイナミズムを重要視するならば、固定じゃなくアングル高さ関係なく手持ちで、例えば観客からは見えない部分、つまり後ろ側であったり、ギターのストロークのアップであったり、ドラムの足裁きだったりするわけですよね。もちろん三脚固定ではこういう映像は取れない。

    しかし逆を言えば、↑のような撮影である場合(もちろんカメラは一つですし、複数台あればまた話は別ですが)、全体の雰囲気や観客と同じような目線、つまり引いたショットは取れないわけです。例えば、その場で起きている出来事(ライブ演奏ですが)を客観的に記録するということを念頭に置いた場合には引いた場所で固定してカメラを回す、そういうことになるんだと思います。

    M君はデジタルカメラでよく写真を撮る人物なわけですが、彼の写真に共通することは、様式でしょうかね、水平ラインと構図です。非常に繊細にフォーカスする物とその周りにあるものとの位置・距離関係を考慮します。その上で基準としているのが水平ラインというわけです。だもので、撮影前夜などに、手持ちで撮ったらこうなる、固定したらこういう効果が強調できる程度のことは伝えましたが、最終的にM君が彼の判断で三脚固定でビデオカメラを回したことに私は腑に落ちていたわけです。

    そこで、プロのオジサン。ズームは使うな、手持ちで歩いて寄れ、どこをフォーカスしろ、こういう時は上から下から云々。それが「Golden Rule」だとまでのたまわった様子。それは、彼のプロとしてのテレビカメラマンとしての「Golden Rule」ですよね。今回はいわゆるホームムービーです。そのオジサンが良かれと思ってしたのだという事は明白ですが、自分の勘と感性を頼りに撮っているM君にはすごく権威的なものであったに違いありません。プロであれば、もう少し配慮の仕方があったのではないかと思うわけなんですよ。もしくは、わざわざ自分はプロだからというラベルを使う必要があったのですかね。まぁ、プロが教育者であるという必要もないわけなので、なんとも言えませんが。

    アマにはアマなりの、ひいてはその個人の「Golden Rule」ってのがあるわけなんですよね、きっと。もちろん、プロであっても基本的なルールはあくまでベースであって、それをするのが職人なわけなんですが、表現者ということであればたとえプロでも話は違ってくると思います。そういう職人ルールも映像を撮るカメラが誕生して以来その機器の発達に伴って、様々な実験や考証の繰り返しで出来上がったものですしね。

    結局この記事で何が言いたいのかは自分自身でも良くわかりませんが、その場を見ていてなーんか釈然としなかったのと、数日過ぎてもいまいち消化しそこねているのとで、書いてみることにしました。もし、皆さんが同じ場面に当事者として出くわしたら・・・

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    by corin_depper | 2006-06-11 18:44 | 雑記