• 映画を少しばかり外から眺めてみるそのカタチ
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    Un Certain Regard:『義経』とうつぼ
    勢いで始めた大河ドラマ『義経』のレビューと考察「Un Certain Regard」シリーズですが、今回第3回目で一応終結ということにしたいと思います。ということで、今回は女性の登場人物、とくに上戸彩扮する「うつぼ」役に焦点を当てて分析してみたいと思います。
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    彼女の役柄はまず何より、主人公義経という人物を一番長きにわたって見守る女性ということです。母常盤よりも、相思相愛の静よりもです。彼女は幼馴染みという肩書きによって義経が北の大地で散るその数刻前まで義経のそばにいるわけです。ゆえに、存在感は回を増すごとに増すわけですが。

    少し読み方のアングルを変えると、うつぼは義経の周りに女性役が居ないときに穴埋めとなっているという点です。たとえば、母から離れたとき、義経の周りにはうつぼが居ます。そして平泉へ行ったときもまず来ます。そして静と義経が今生の別れをした後にもまた義経のそばに来ます。ここに、戦略的なうつぼという役柄の機能が明確に表れていると考えます。それは女性視聴者への配慮、言い換えれば、そもそも男くさい義経とゆかいな仲間たちの話がメインプロットなので、メジャーな女性登場人物が登場しない場合はうつぼを登場させることによって、女性視聴者が感情移入の場を失わないようにし、50週弱と長いドラマを集中切らすことなく見れるようにすることで最終的に視聴率の沈みを減らそうという戦略でしょう。(どこまでそれが功を奏したかはまた別問題として)
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    そしてもう一つ大事なうつぼの機能とは、その身分と現代人のアイデンティティを反映しているところにあると思います。ドラマが行われる当時は現代とは違って、身分、なるものが存在します。そこにまたドラマがあるわけですが。うつぼの場合、いわゆる親なしの(血統もわからない)身の上で、社会的なバックグラウンドも持ち合わせておらず、ドラマの中では非常にアイデンティティが浮いた役柄なわけです。つまりそれは、我々がその時代にひょいっと舞い降りた状況とすごく類似するわけです。いわゆる歴史の流れ(つまりドラマの流れ)の中ではnobodyである(誰でもない)わけです。例えば、(私も含めて)歴史にうとい視聴者にとっては格好の「目もしくはガイド」となってくれる役と言えましょう。ここにも戦略の臭いがしますね。
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    そして更に、彼女のそういう存在は他の女性人物をも引き立てる役割を果たします。うつぼがいなければ、石原ひとみ演じる静の役柄とその役割はがらっと変わっていたはずです。うつぼがいるために、白拍子である静は、うつぼよりはよっぽどましな社会的地位にあることがはっきりします。しかし、正室の萌の登場によって静もまた義経とは釣り合わない身分であることがわかり、義経との恋は叶わぬ儚い恋、という構図になるわけです。そして兄によって女郎屋に売られたうつぼとその彼女の想いを幾度と無くあからさまに拒絶をする義経によって、静は逆にそういう意味で非常に汚れを知らない神聖化された存在に映ります。そしてこれまた汚れを知らずか知ってか、いいように歴史によって流されてしまう純情一途な義経とカップリングされることで、あたかも和製「ロミオとジュリエット」であるかのようにみせる効果を生んだ気がします。
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    最後に、全体を通してみて、うつぼはジェンダー的にも役柄的にも一番悲劇のヒロインだったのではないでしょうか。そしてある種一番Othersだったのではないでしょうか。この構図は義経が辿る悲劇のヒーローとどこへ行ってもOthersであることとシンクロしませんか。親にも捨てられ、兄にも裏切られ、ようやく嫁に行ったと思えば、夫に死に別れ、ますます義経と役柄の構造が一緒ではないですか。しかしながら、同時に対照的でもあります。限りなく現代用語に近い口調で、「そんなのおかしいよ」と平気で義経にダメを出す、「女一人で生きていかなきゃいけないんだ」とか、一昔前の田嶋陽子フェミニズムに毒されてしまった女性たちのような台詞をのたまう。義経が強い絆で結ばれた仲間たちに囲まれてどこまでも夢を追いかけて散っていくその姿と、孤独なまま厳しい現実を次々と突きつけられてあきらめていくその姿は非常に対照的であると思いました。ここにある種、義経というキャラクターがもつアンチテーゼのような機能を果たすうつぼもいるように思いますが、どうでしょう。このうつぼという登場人物が今回のドラマのオリジナリティを非常に高めていると言えます。

    大河ドラマ『義経』はうつぼの物語であったと言えるのではないでしょうか・・・
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    あまりうまく纏められませんでしたが、大河ドラマ『義経』に関する「Un Certain Regard」は今回で終結ということにしたいと思います。ということで、それでは、みなさま、またどこかでお会いしましょう。
    あぁ、日本の桜が見たい・・・遠きかな、祖国よ・・・
    Depper

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    by corin_depper | 2006-04-05 10:18 | レビューと考察