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やっと『SAYURI』
2006年 01月 04日
やっと観ました、『SAYURI』。非常に遅ればせながらレビューを書かせていただきたいと思います。いろいろ悪い評判に接してきたせいか、思ったより悪くないなぁと普通に楽しめてしまいました(汗)。もともと、『SAYURI』は「表象(representation)」というキーワードでレビューを書くつもりだったのですが、鑑賞後に視覚的要素よりも物語に注目したいと思ったので、今回は「シンデレラ」を軸に書きます。
『SAYURI』がいわゆるシンデレラ・ストーリーであるということは批評でも目にするように一目瞭然。ただ、シンデレラ・ストーリーというと『プリティー・ウーマン』とか思い出しちゃいますよね。でも、『SAYURI』は、単なるシンデレラ・ストーリーではない。むしろ、「シンデレラ」の日本を舞台にしたadaptation(改作・翻案)とまで言って良いと考えられます。実際に「シンデレラ」(今回は1998年の映画『Ever After』を参考)のストーリーを軸に『SAYURI』を読み解くと、あらゆる一致が見つかります。(以下『SAYURI』の登場人物やキーワードはピンク、「シンデレラ」と『Ever After』は水色で表します。) まず、主人公。SAYURIは端女、ダニエル(グリム童話ではエラだそうですが、『Ever After』ではダニエルは“灰かぶり”の娘)。二人とも召使いとしてこき使われています。 そして主人公を取り巻く人々。SAYURIが売り飛ばされた置屋の「おかあさん」(桃井かおり)とダニエルの継母。主人公に激しく嫉妬し酷い仕打ちを繰り返す初桃(コン・リー)とダニエルの義姉Marguerite。いじわるソサイエティー(『SAYURI』では置屋、『Ever After』ではDe Ghent家)の中にいるんだけど、主人公を陰で支える友人(シェイプ・シフターなので見方にも敵にも成り得る)としてのおカボ(Pumpkin役、工藤夕貴)とダニエルの義妹Jacqueline。そして、主人公が恋するPrince Charmingとしての会長さん(渡辺謙)と『Ever After』のヘンリー王子。ま、別に「おカボ」と「かぼちゃの馬車」は全然関係ないですけどね。 次に物語を追っていきましょう。端女として働き、地味な着物で化粧もせず、髪も後ろで束ねるだけの千代。端女として出合った会長さんに恋をした千代は、いつか美しい芸者に変身して会長さんを再会することを願います。そして、魔法使い(『Ever After』ではレオナルドダヴィンチ)の豆葉(ミシェル・ヨー)が現れるのです。 彼女の魔法(指導)によって端女の千代はSAYURIという名の芸者に変身を遂げ、華やかなドレスならぬ着物を纏い、薄っぺらな白木の駒下駄ではなく、黒塗りで厚みのあるぽっくり(右図参照)を履くのです。SAYURIの御披露目の日、玄関で彼女がぽっくりを履いて立ち上がる際、その足元がアップで映し出されますよね。また舞台でのダンスシーンでも、無意味にデカイぽっくりは非常に目立ちます。ぽっくりは、SAYURIにとってガラスの靴なんですね。 芸者として会長さんと念願の再会を果たすSAYURIですが、初桃の陰謀に邪魔されてなかなか思いを果たせません。そして戦争。終戦後、再び芸者として会長さんと再会し、 「会長さんはなんと足ながおじさんだったのです(爆)」というプロットも混じりつつ、SAYURIは最愛の会長さんの愛を遂に手に入れます。最愛の王子の愛を手に入れた『Ever After』のダニエル同様、SAYURIの結末はHappy ending、「They lived happily ever after」なのです。 ただただ、一つ大きな問題は、「芸者=プリンセス」ではないということでしょう。最後にナレーションでも入るように、芸者は「夜だけの妻」であって、正妻ではありません。水揚げ(処女喪失)を競りに賭けられる芸者は、映画の中ではっきりとcommodityとして描かれています。よって、SAYURIは「会長さんの(commodityとしての)モノ」になることができた、というほうが正しいでしょう。(この芸者という存在の捉え方、女性の扱われ方に抵抗を感じる観客も多いと思いますが…。)それでも、SAYURIは台詞にもあるように「私が会長さんのモノになるため」と、芸者として訓練を受け、幾多の試練を乗り越えてきたのですから、夢を実現したSAYURIにとっては物語上文句なしにシンデレラ的「They lived happily ever after」といえるわけです。 以上、『SAYURI』のレビューでしたが、敢えて一言いうと、舞の海のキャスティングはどうなの??いや、個人的には結構好きなんですが、映画に没頭してたのに舞の海見てハッと現実に戻されました(笑)。 Corin 公式: http://www.movies.co.jp/sayuri/(日本語) http://www.sonypictures.com/movies/memoirsofageisha/(英語) 参照: Memoirs of a Geisha(IMDb) Ever After(IMDb)
by Corin_Depper
| 2006-01-04 21:30
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