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ディープフォーカスとパンフォーカスと映画『市民ケーン』
2005年 12月 20日
映画学的相互支援サイトの「映画学メモ」のシネレッスン第8回目で映画『市民ケーン』とディープフォーカスについてのエントリーがあったので、それにトラックバックです。
『市民ケーン』といえば1941年に製作された映画です。戦前ですよね、戦前。そして、British Film Institute(BFI)の批評家が選ぶトップ10映画の第一位、そして映画監督が選ぶトップ10映画の第一位に君臨する映画、それが『市民ケーン』ですね。つまり、見る側からも作る側からも一押しの映画ということになります。それだけこの映画には深いディープインパクトがあるということなのですが、その一つが「ディープフォーカス」という概念・技法が間違いなくあります。余談ですが、↑にあるトップ10映画ですが、批評家が「小津映画」を選び、監督が「黒澤映画」を選んでいる違いは興味深いです。変な言い方をすると、「小津映画」、「黒澤映画」両者にある要素が一つの映画に詰まっているのが『市民ケーン』ということでしょうかね。 非常にラディカル過ぎな言い方ですが(苦笑) さて、本題に戻りますと、『市民ケーン』とはいろいろと個人的にも因縁がありまして、それもあって気合でTB記事を書こうという気になりました。因縁の一つが「ディープフォーカス」といういわゆる映画用語なんです。以前翻訳した映画書の1章まるまる『市民ケーン』についての考察なんですが、そこを中心に原文(英語)の中にいたるところに出てくる単語が「ディープフォーカス(Deep Focus)」なのです。もちろん、日本語で「ディープフォーカス」としましたら、編集の方から「この場合これまでの慣例通りパンフォーカスとするべきではないでしょうか」という問い合わせが来ました。そこからどちらの単語を訳とするか少しもめた因縁があるのです。 さて、話は移りますが、ディープフォーカスという技法はただ単に視覚的なインパクトを生むだけではありません。ディープフォーカスされていない同じフレーミングをした映像とは全くその映像の持つ「意味」が変わってきてしまいます。例えば、ディープフォーカスされていない映像では私たちの視線は自然と焦点の合っている場所へ視線がいざなわれます。しかし手前から奥まで焦点が合った映像は見る側からすれば視点は一箇所ではなく、映像全体に渡ります。つまり焦点ではなく、そこにフレームされる枠どられた映像の中での物・人物の配置などが大きな意味を伝達して来ます。要するに、作る側は技術によって映像に新たな意味を吹き込みたいという意思、そして見る側はそこから生まれる新たな意味を模索・分析するという行為がはっきりと始まってくるきっかけにもなったと言っても過言ではないでしょうか。そういう意味で『市民ケーン』は作る側にも見る側にも賞賛される映画なのだと思います。 『市民ケーン』で言えば、撮影技術だけでなくいろんな意味で分岐点となる映画になっています。Film Noir(フィルムノアール・暗黒映画)の発露を見つけることもできますし、主人公の死から始まるという後々のヒッチコックにも通じるようなサスペンスの手法の発露も見え隠れします。戦時中に発達するニュースリール(報道)映画の要素ももちろん発見できます。誇大な言い方かもしれませんが、1941年以降の映画の玄関と言える存在になってる映画だと思います。つまり、映画学を学ぶ上ではずすことのできない映画ということになるのです。少し堅苦しい話になってしまいましたが、作る側も見る側にも多大な躍動感を伝えてくれる映画ですね。 Depper 参照: 『Citizen Kane』(IMDB) 『市民ケーン』(AllCinema Online)
by corin_depper
| 2005-12-20 12:15
| レビューと考察
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