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日本のジャンル映画研究:アーロン・ジェロー氏の見解
2005年 12月 06日
現在、いわゆる日本人(日本生まれ日本育ち)ではない映画学者・批評家で、日本映画を語る上で最も無視できない人物といえばこの第一線にてその発言権を更に増すアーロン・ジェロー(Aaron Gerow)氏なわけなんですが(ドナルド・リチー氏と主張される方もいるかと思います)、今回、日本映画学術会に対して核心に迫る発言をされ、個人的に100%賛同するので紹介したいと思います。少し堅苦しい話になるかもしれませんが、あしからず(滝汗)
まず引用です。 “One issue that concerns me is why Japanese and foreign film critics/researchers so often focus on the "critically acclaimed" pink films, or use auteurist arguments to justify focusing on pink cinema. If one wants to make a large cultural argument about the status of pink cinema in Japan, one would think it necessary not to look at the exceptional films, but rather the average ones without all the cachet. This is still a problem with studies of Japanese film genres like anime, horror or action: the tendency to still use rather old notions of film art and auteurism to look at genre films, thus ignoring the entire problem of popular genre. Then there's the problem that those who avoid that trap tend to fall into another one: studying genre film through a purely reductionist model that reduces every film to some socio-political or psycho-cultural pattern, thus utterly ignoring what's particularly cinematic about them (much written on recent Japanese horror film falls into this trap). How do we weave our way between these two traps? ” 元々はピンク映画関連の話だったので少しそれがかぶりますが・・・簡単にざっと訳しますと、 “私が懸念することの一つに、なぜ日本の映画批評家・研究者たちはいつも「批評的に(既に欧米の研究者によって発見され、研究され)賞賛された」ピンク映画のみ、もしくは正当化のために作家論を用いて焦点を当てるのか、というのがある。もし誰か日本のピンク映画の情勢について文化的議論をしたいのであれば、ピンク映画を特別な映画であると見なさず、むしろ雑念無しに一般的な映画としてみる必要があるだろう。これは、ホラー、アニメ、アクションといった日本映画のジャンル研究にも当てはまる問題である。つまり、既成の古ぼけた作家論や映画芸術論を未だに援用し続ける傾向にあり、ゆえに大衆ジャンル映画における諸問題を全て無視してしまう結果に陥っている。更に、これを避けようとした者たちが陥りやすい罠もまた存在する。ジャンル映画を純粋に還元主義(Reductionism)的見地・手法で研究をし、その全てを社会政治的・心理文化的議論形態へと押し込めてしまう。ゆえに、明らかに特別に映画的な研究が手落ちになってしまうのだ(実際、近年の日本ホラー映画に対して書かれた物の多くが陥っている問題である)。「我々(欧米)」の(映画学研究)手法がこの二つの障害をすり抜けるためにはどうしたら良いのだろうか。”(訳:Depper)ということです。多少主観的意訳と行間の穴埋めもあるかと思いますが、あしからず。 これを読んだときに思わず自室の中心で「その通り!!」と叫びたくなったのは言うまでもないのだけれども、、、日本映画学術会が映画研究においてどうしても(旧弊の)作家論や芸術論に依存してしまうという傾向は無いとは決して言わせないし、それがどれだけ映画の学問的発達を阻害してしまっているかを知らないとも言わせたくない。特に、ジェロー氏の最後の一文は、昨今私が感じている焦燥感を見事に言い当てている。つまり、西洋式の映画研究手法で研究を重ねてきた者(氏にとって「我々」となる)にとって、その障害を潜り抜けて培ってきた手法・知識を日本の地で実践するのは非常に難しいと思われるからだ。なぜなら、もう一つの障害を敢えて個人的に付け加えるとすれば、それは映画をどこがいかにどのように映画的なのかという至って映画学的にオーソドックスな見地で研究するという行為は得てして日本においては「くだらない」と見下され、「あり得ない」」と突き放されてしまうからだ。 何年も日本に住み、日本の大学でも教鞭をとり、批評・研究を重ねて確固たる地位と名声を手に入れたジェロー氏が未だにそう感じているということは、ある種のペシミスティックな驚きとその結果としての虚無感を感じずにはいられなかったと同時に、もしかしたら欧米的映画研究(手法)と日本的なそれとは相容れないものなのではないだろうか、という疑念も沸く。そして、自分は非常に曖昧な場所に立っていることに気がつかされる・・・ Depper 参照:アーロン・ジェロー氏プロフィール
by corin_depper
| 2005-12-06 08:49
| 雑記
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