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『Dark Water』と『The Ring』と『The Ring Two』
2005年 12月 02日
修論で消息を絶って以来、ほぼ3ヵ月半ぶりの投稿となりますCorinです。えっ、誰??と思う方は、Profilesをご覧ください…。すみません…。
さてさて、つい先日『Dark Water』を見てきました。『Harry Potter and the Goblet of Fire』も同じ日に見たのですが、それはまた次の機会に。『Dark Water』、一見『The Ring』にそっくりなんですよね。原作が鈴木光司だし、両方ともいわゆるJ-Horrorのリメイクだからという理由は当然ありますが、それはひとまず置いておいて…。 『Dark Water』、『The Ring』の共通点は、 ①シングルマザー(バツイチ)が主役であり、 ②彼女たち(『Dark Water』のDahliaと『The Ring』のRachel)は、それぞれ理由は違えども、自分は「よい母親ではないのではないか」「母親失格かもしれない」と悩みを抱えている。 ③そして、愛する子供(『Dark Water』のCeciと『The Ring』のAidan)をMonster(『Dark Water』のNatashaと『The Ring』のSamara)に奪われる。 ④結果、彼女たちは子供を奪い返すために、闘う。(この闘いは、彼女たちの「母親としての自信」を取り戻すための試練・過程として描かれる。) ⑤「死体の発見」(『Dark Water』では屋上のタンク、『The Ring』では井戸の底=両方「水」に関係)によって安堵し、彼女たちは母親としての自信を取り戻す。 ⑥しかし、Monsterはまだ生きており、子供の命が再び危機にさらされる。 ⑦母親としてのアイデンティティを得た主人公は、犠牲(『Dark Water』ではDahlia自身、『The Ring』ではRachelの愛する人)によって、子供を助ける。 ここで思い出したいのが、『The Ring Two』です。『The Ring Two』の最後では、Rachelは犠牲によってではなく、闘い相手を倒す(封じ込める)ことによってAidanを助けます。 わかりやすく説明すると、以下のようになります。 ・『Dark Water』→DahliaはNatashaに、(“Forever”に)彼女の母親になると約束をすることで自分を犠牲にし、Ceciを助ける。 ・『The Ring Two』→RachelはSamaraに、「私はあなたの母親じゃないのよ!!」(井戸の石蓋を閉めながら“I’m not your f**king mother!!”とか何とか決め台詞を吐いたはず笑)と拒否し、Samaraを封印することでAidanを助ける。 なぜ、この差が出たのでしょう。NatashaもSamaraも、もともとは両親から愛されずに孤独だった少女です。しかし、「死」と共に彼女たちはMonster化するわけですが、ここに『Dark Water』と『The Ring Two』の大きな違いがあります。Natashaはゴーストですが、視覚的には少女のままです。一方、Samaraはゴーストであり、視覚的にもエクソシストさながらのMonsterそのものです。特に『The Ring Two』では、ただの「白い服を着た黒い長髪の女性」ではないことは明らかです。結果、この2つの映画は全く異質のものとなります。『The Ring Two』はSamaraを視覚的にMonster化することで、いわゆるクラシックホラー(Wolfman, Dracula, Frankenstein, Mummyなどの怪物映画)にも分類しうるわけです。 そうなるともう一点、面白いことが…。1930,40年代のクラシックホラーは、castration(去勢)された男性が、victim(犠牲)としての女性をMonsterから助けることで、masculinity(男らしさ)を取り戻す物語が一般的。でも『The Ring Two』は、castrationされた母親が、victimとしてのわが子をMonsterから助けることで、maternity(母性)を取り戻しています。つまり、異色のhorror映画だと思われるのです、『The Ring Two』は。 てなわけで、久々にまじめに書いてみました。『Dark Water』が久々に思考を掻き立てられる作品だったというのもあります。まだご覧になってない方、公開終了前にぜひぜひ。 Corin 公式: 『ダーク・ウォーター』(日本語) 『Dark Water』(英語) 参照: 『Dark Water』( IMDb) 『The Ring』(IMDb) 『The Ring Two』(IMDb)
by Corin_Depper
| 2005-12-02 06:07
| レビューと考察
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