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2007年 04月 24日
今日とある株式情報番組を見ていたら、たまたま映画業界特集をやっていました。データをもとに産業という視点から分析されていて、それなりに興味深かったのですが、ところどころ全く関係ない発言もあって、少し違和感を覚えたのでメモメモします。
というのも、GW映画についての話のなかで、オスカーで話題になった『バベル』について、解説者が「本当の映画ファンじゃないと理解できない」という旨の発言をし、またその『バベル』と解説者の言うところの“わかりやすい”映画である『ゲゲゲの鬼太郎』とを比較させて、「日本でどれだけ骨太の映画ファンが育ったか知る機会」と位置づけたんですね。要は、『バベル』が興行的に伸びなければ、もしくは『ゲゲゲの鬼太郎』がヒットでもした場合には、日本の映画ファンは“ホンモノ”ではなく、“骨太”でもないということのようです。 ![]() ![]() ![]() Corin
2007年 04月 13日
![]() なんとほぼ二ヶ月ぶりの更新となってしまいましたね(汗) 人生いろいろありましてですね、あははは。お久しぶりです、Corinです。さてさて、今日はちょこっとしたニュースです。というのも、私がこのブログの初投稿でテーマにした『AFRO SAMURAI』が、ついに日本解禁です!! ……とはいえ、二年前の記事では「実写版の制作は来年始まり、2007年に公開される予定」とありましたが、IMDbに実写版の情報が一切公開されてないところを見ると、結局実写版はまだまだ遠い話のようです。現実には、2007年1月にようやっとサミュエル・L・ジャクソンがプロデューサーと主役の声優を務めたTVアニメが出来上がった、という感じ。しかも二年前の時点では「アニメ版映画」を想定していたはずなので、このプロジェクト、あまり順調ではないのかもしれませんね、実際は。まあ、これくらいのことはよく起こることだと思うので、せめて中止にはならないで欲しいですなァフロ。 とにもかくにも、この『AFRO SAMURAI』、日本での放映はWOWOWにて来たる 5月3日(木)、4日(金)に2夜連続で全五話放送とのことです。興味がある方、スケジュール等の詳細はWOWOWのホームページでご確認くださいね、こちらです。ちなみに、せっかくサミュエル・L・ジャクソンが声優やってるので、吹き替えなしの字幕オンリーっぽいですよ。 Corin 公式:AFRO SAMURAI (※+18指定サイトです。) 参照:AFRO SAMURAI / WOWOW ONLINE 2007年 02月 27日
随分と更新が滞ってしまって恐縮ですが、久しぶりに活性剤を投入してみます。とはいえ、自宅の裏庭を見てふと頭をよぎった思考なんですがね。裏庭を見て映画『ナイロビの蜂』のイメージがふっと沸いたので覚書。もう結構前になりますね、この映画の公開。英題が『The Constant Gardener』。この英題で記事タイトルとリンクする人は映画通かつイギリス通かもしれません(笑)何を思ったかといいますと、この映画で非常に象徴的かつビジュアル的な暗喩です。それを考えると邦題はタイトルと映画の根本テーマとのリンクを無くしてしまっているな、と嘆かわしい気分になったわけですが、それはひとまず割愛。邦画界はこの映画をロマンスドラマとして売っていたようで、それがどうとかも、もはや捨て置きますが。さて、キーワードは、雑草、除草剤、ガーデニング、庭園植物などでしょうか。自宅の裏庭には、とってもとっても生えてくる根性のすわった雑草たちがいるわけで、これから暖かくなってきたらまた格闘だな、と思い、多少萎えた気分に・・・。いっそのこと除草剤をばら撒こうかしら、でもそしたらそれはそれで死んだ裏庭になってしまうな、と。 映画の中では、典型的なイギリス人らしくガーデニングが行き届いた庭に住んでいるわけですが、土地は英国にあらず。アフリカの大地。きれいな庭園植物で飾った庭は雑草を駆除しているから成り立つわけですよね。たしか、除草剤を意味深に眺めるシーンがあったと思います。つまり、イギリス人がアフリカの大地でしていることの縮図が自宅の庭にあった、ということなんですがね。よく考えて見ますと、そのビジュアル的な当てこすりは、イギリス人が庭園植物でアフリカに人々が雑草、ということに他ならないわけですよ。雑草を駆除することに疑問を感じる前に、アフリカンを雑草と捉えるその思考に疑問を感じたほうがいいのでは、なんて鑑賞中に思った記憶が蘇ってきたわけでした。 簡単ではありますが、この辺で。。。最後に画像を一枚載せますね。映画のワンシーンからのキャプチャー画像だと思いますが、この画像を分析するだけで、上述と全く同じことが言えるわけですが、みなさんどう思われますかね?そしてこの画像に移る女優さんがアカデミー助演女優賞を獲得したわけですよ。そして、この映画は私が所属する大学の開発学部で推奨されていた映画でもあります。あ~WASP WASP WASP・・・ ![]() といったところで、今回はお開き、また近々~。 Depper 参照: 『ナイロビの蜂』公式HP 2007年 01月 26日
前回の記事の追記です。Japan TimesがダイハツのミラCMについての記事を掲載していたのを発見したので、その抜粋を↓に。2006年の最低TVコマーシャルに輝いていたんですね、このCM。
Bringing out the gongs in the world of media これは映画『誰も知らない』の中でのストーリーを引用しているので、また母親が子供を見捨てて蒸発するということを暗示してしまい、こうした親子関係をCM内で表象するのはいかがなものか、ということですね。映画リリース当時も映画の内容と実際の事実との相違などで議論になったのを覚えていますが、そのことを踏まえても、このCMひとつ分析するで映画の中、外、中、外と非常に忙しいことになりますね。得てして媒体の枠を飛び交う議論は非常にケースセンシティブですのでね。まぁ、また何かありましたら記事にしてみようかと思います。 Depper 参照: Asia Media:Media News Daily 2007年 01月 23日
現在、日本映画界は着実に変容を続けていると思う毎日なのですが、それを現象を裏付けるある一つの視点としてタイトルにあるようなテレビという媒体と映画という媒体の境界線が非常に曖昧になってきている、ということが挙げられるのではないでしょうか。この現象は、よく言えば、テレビと映画が共存共栄を始めたというべきでしょうか。悲観的な見方をすると媒体としての枠組みがあやふやになってしまい、結果飽和してしまって、最終的に危うさを抱えるのは映画界なのではないかな、なんて暇のないときに限ってそんなことが頭を右へ左へ飛び交います。今回は一つの顕著なれ例として、ダイハツ「ミラ」のCMを挙げたいと思います。ワンダフルスモール。テレビは昔から欧米では映画の大きなスクリーンと比較して、スモールスクリーンと呼ばれたりするわけですが、そういう意味でもワンダフルスモールなんでしょうかね。ワンダフルは、『ワンダフルライフ』から来てたり・・・。さぁ、それはさておき、このCMには映画作品が引用されているわけです。是枝監督の『誰も知らない』なんですが、その映画で登場する親子(柳楽君とYOU)が、そのままの母子設定でCMに登場していますね。半分表象論になってしまいますが、その映画で表象される母と子、その関係のイメージを使っているのは明らかなんですが、興味深いことはその映画からの時間軸をそのまま現時点に以降させているということではないでしょうかね。つまり、子供役だった柳楽君は一見すぐに成長していることが伺えますよね。確実に少年期を過ぎ、青年期の始まりへと成長しているわけで、その大きくなった彼が母であるYOUを肩車をしているわけです。つまり、映画の設定から私達現実世界の時間分過ぎたことを前提に、あの親子は今、という形で提示されてるわけです。それをうまくダイハツさんが、子離れの時期がきたら、お母さん、車でも買い替えてみませんか、「ミラ」に乗って第二の人生を謳歌しませんか、と訴えているわけです。 ![]() また例えば、映画は商業的繁栄を享受するために、抱き合わせ商法、俗に言うtie-in(タイイン)と呼ばれる奴ですが、つまり、映画で使われた音楽や主題歌をサントラなどで売り、Tシャツやキャラクター商品も売り出す、原作があれば原作本を新たに、もしくは脚本を小説化などなどしてきたわけですね。では、果たして、このダイハツ「ミラ」の映画引用CM(勝手に名付けますがね)が果たしてこの従来の抱き合わせ商法と同じカテゴリーとして扱ってよいものでしょうか。厳密に言えば範疇から逸脱してるわけですが、今後この手の引用をどう分類していくのか、これもまた研究課題になるのではないかと思われるわけです、はい。結果はどうあれ、テレビと映画の境目が変容していくのを、非常に興味深く観察していきたいと考えている今日この頃でした。Depper 参照: ミラカスタムTV-CM オンラインショーケース 映画『誰も知らない』公式HP 2007年 01月 12日
![]() 寒中お見舞い申し上げます。Corinです。今日のレビュー作品は、『40歳の童貞男』(原題『The 40 Year-old Virgin』)となっております。適切な言葉を選ぶのが面倒くさいので簡潔に内容を説明すると、40歳の童貞男が童貞を卒業するために大騒ぎする、って話ですね。まあ、なんて言うか、タイトルのまんまなんですけどね。 この映画、いかにも学問の世界で無視されちゃいそうな作品なんですが、非常によく仕上がっています。というのも、とっても分析しやすく、わかりやすいんですね。この(いい意味での)単純さこそが、Box Officeで成功を収め、主役のSteve Carellを一躍ハリウッドで有名にした所以なんじゃないかと思います。ちなみに、この『40歳の童貞男』は2005年の全米Box Office 25位で、『SAYURI』こと『Memoirs of Geisha』は27位で負け。逆に上位を見てみると、23位は『Walk the Line』、24位は『Brokeback Mountain』。オスカー受賞作品に見事に挟まれてますね。とはいえ、『40歳の童貞男』はオスカーこそ掠りもしませんでしたが、それなりに賞レースにも食い込み、特に批評家からの人気が高い作品です。 さてさて、つい無駄話をたらたらとしてしまいましたが、今回注目したいのは、主役のアンディと、彼の所有するフィギュア・コレクションとの関連性です。主役のアンディは、内向的で、保守的。それを示すように、彼は人数合わせでポーカーに誘われるまで、一度も会社の同僚と飲みに行ったこともなく、ゲームとフィギュアのコレクションに囲まれた自分のおウチにいるのが大好き。ウチに篭って、一人でゲームに集中し、フィギュアに話しかけ、毎日を同じリズムで繰り返す。一方、彼は一見かなり地味だけど、実はユーモアに富んでいて会話も面白く、女性からはオーウェン・ウィルソン(ルークの方かも… どっちか忘れました 汗)に似てると言われるくらいかっこいいし、しかも心優しい魅力の持ち主。ここで考えてみてください。アンディって、フィギュアそのものじゃないですか?アンディの集めているフィギュアは、全部「箱入り」ですよね。その理由を彼は、市場で「箱つき未開封」のほうが価値が出るから、と説明しています。そして、フィギュアのキャラクターのほとんどが脇役級。かっこいいヒーローのフィギュアは誰にでも人気があるので大量生産されるため価値が出ませんが、脇役は一部の人間にしかその魅力を認識されないが故にあまり人気がなく、手に入りにくいので、これまた価値が出るんですね。そしてそして、アンディ自身も彼のフィギュア・コレクションと同様に、家という「箱」に入って、世間に出て汚されることもなく「未使用」な状態を貫いたまま、その「魅力」をシャツinスタイルの裏に隠し持った、貴重な存在だと言えるわけです。 すったもんだして、最後にはアンディは「箱」だった家から飛び出して最愛のトリーシュと結婚、Virginを卒業し、彼のフィギュア・コレクションも世に(オークションに)出て50万ドルの値をつけました。結婚式でアンディの同僚が、「(自分の子供にも)おもちゃを買おう」と発言していますが、これ、非常に興味深いです。もちろん、表面的には「今のうちにおもちゃを買って、新品未開封のまま保存して、40年後に売って儲けよう」という意味がありますが、一方で処女崇拝的な意味合いもプンプン感じられますよね。以上、なんだか長くなってしまいましたが、『40歳の童貞男』という作品のなかで、アンディのフィギュアは、アンディ自身のメタファーされた姿、分身なんじゃないか、ということでした。この作品を通して今回私が考えたのは、映画において、オタクが集めるフィギュアというは、Virginityつまり(性別問わずの)処女性の象徴なんじゃないかな、ということです。別にオタクはVirginだとか言ってるわけじゃありません。実際はフィギュアを箱から出して思う存分遊ぶ方もいらっしゃるでしょうし。ただ、映画のなかで、象徴として機能しているんじゃいないか、と申しているわけであります。そういった点で、あの『電車男』をもう一回見てみたくなりました。ところで、この映画は男性が主役ですが、同じような設定で女性を主役にした映画ってありますかね? Corin 公式: http://www.eiga.com/official/40DT/ (日本語) http://www.the40yearoldvirgin.com/ (英語)
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随分と更新が滞ってしまって恐縮ですが、久しぶりに活性剤を投入してみます。とはいえ、自宅の裏庭を見てふと頭をよぎった思考なんですがね。裏庭を見て映画『ナイロビの蜂』のイメージがふっと沸いたので覚書。もう結構前になりますね、この映画の公開。英題が『The Constant Gardener』。この英題で記事タイトルとリンクする人は映画通かつイギリス通かもしれません(笑)
現在、日本映画界は着実に変容を続けていると思う毎日なのですが、それを現象を裏付けるある一つの視点としてタイトルにあるようなテレビという媒体と映画という媒体の境界線が非常に曖昧になってきている、ということが挙げられるのではないでしょうか。この現象は、よく言えば、テレビと映画が共存共栄を始めたというべきでしょうか。悲観的な見方をすると媒体としての枠組みがあやふやになってしまい、結果飽和してしまって、最終的に危うさを抱えるのは映画界なのではないかな、なんて暇のないときに限ってそんなことが頭を右へ左へ飛び交います。
また例えば、映画は商業的繁栄を享受するために、抱き合わせ商法、俗に言うtie-in(タイイン)と呼ばれる奴ですが、つまり、映画で使われた音楽や主題歌をサントラなどで売り、Tシャツやキャラクター商品も売り出す、原作があれば原作本を新たに、もしくは脚本を小説化などなどしてきたわけですね。では、果たして、このダイハツ「ミラ」の映画引用CM(勝手に名付けますがね)が果たしてこの従来の抱き合わせ商法と同じカテゴリーとして扱ってよいものでしょうか。厳密に言えば範疇から逸脱してるわけですが、今後この手の引用をどう分類していくのか、これもまた研究課題になるのではないかと思われるわけです、はい。結果はどうあれ、テレビと映画の境目が変容していくのを、非常に興味深く観察していきたいと考えている今日この頃でした。
さてさて、つい無駄話をたらたらとしてしまいましたが、今回注目したいのは、主役のアンディと、彼の所有するフィギュア・コレクションとの関連性です。主役のアンディは、内向的で、保守的。それを示すように、彼は人数合わせでポーカーに誘われるまで、一度も会社の同僚と飲みに行ったこともなく、ゲームとフィギュアのコレクションに囲まれた自分のおウチにいるのが大好き。ウチに篭って、一人でゲームに集中し、フィギュアに話しかけ、毎日を同じリズムで繰り返す。一方、彼は一見かなり地味だけど、実はユーモアに富んでいて会話も面白く、女性からはオーウェン・ウィルソン(ルークの方かも… どっちか忘れました 汗)に似てると言われるくらいかっこいいし、しかも心優しい魅力の持ち主。ここで考えてみてください。アンディって、フィギュアそのものじゃないですか?
すったもんだして、最後にはアンディは「箱」だった家から飛び出して最愛のトリーシュと結婚、Virginを卒業し、彼のフィギュア・コレクションも世に(オークションに)出て50万ドルの値をつけました。結婚式でアンディの同僚が、「(自分の子供にも)おもちゃを買おう」と発言していますが、これ、非常に興味深いです。もちろん、表面的には「今のうちにおもちゃを買って、新品未開封のまま保存して、40年後に売って儲けよう」という意味がありますが、一方で処女崇拝的な意味合いもプンプン感じられますよね。